ペット高齢化と難病に手厚く 舞鶴動物医療センター 増改築で新病院が完成 府内初の介護リハビリスペースなど設ける【舞鶴】
投稿日時:2016年04月08日(金)
浜町の舞鶴動物医療センター(真下忠久院長)が、ペット動物の高齢化などに伴う来院の増加による診療待ちの長時間化の解消や、難治性疾患の外科手術の増加などに対応しようと、増改築工事を進め新病院が完成した。京都府内の動物病院では初の介護リハビリスペースを設け、猫と犬専用の診察室や入院室なども拡充し、地域に根ざした動物医療に一層力を入れていく。(青木信明)北海道大学獣医学部を卒業した真下さん(47)は、2001年に舞鶴キャドック動物病院を開業、02年に舞鶴共済病院前の現在地に移転し、舞鶴動物医療センターに名称を変更して診療を続けている。従来の病院は延べ床面積193平方メートル。動物たちも寿命が伸び高齢化することで介護が必要になり、がんなどの難病が増え、近隣や若狭、兵庫からの来院も多くなり、1時間の診療待ちのケースも出ていた。また、予約制のペットの美容を行うトリミングも、満杯状態が続いている。既存病院隣の元美容院で昨年8月から改修工事を進め、3月末にほぼ完成した。増築した病院施設は木造モルタル2階建てで、延べ床面積は約148平方メートル。2つの建物を通路でつないだ。介護とリハビリに対応したスペースは縦1・8メートル、横2・6メートル。診察室は3から4室へ、手術室は1・5倍に広げ、手術台を1から2台に増やした。猫と犬の待合室を分け、猫専用の診察室を設けた。入院室も猫と犬を分離し、猫は6から10室へ、犬は10から15室に増やした。重症動物が入る集中治療室(ICU)も1から4室にと充実させた。また、トリミング室は広さが4倍となり、3匹を同時に洗うことができる。真下院長(47)は「増えている高齢動物に手厚い看護と介護をしたい。看護師と獣医師のマンパワーを充実させ、動物と飼い主、他の病院の獣医師の役に立てるような役割を担っていければ」と話している。獣医師は現在5人いる。獣医学部を卒業した若い獣医師は都市部の開業医を志望する人が多く、地方は獣医師が不足している。真下院長は自ら大学を回って学生と面談し、スタッフの確保に努めている。
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