長年のまちづくり評価受ける 赤煉瓦倶楽部舞鶴に「第1回田村明賞」 調査研究、シンポなどで魅力発見【舞鶴】
投稿日時:2011年10月25日(火)
NPO法人赤煉瓦倶楽部舞鶴(馬場英男理事長、会員70人)が、まちづくりに貢献した個人・団体を顕彰する第1回「田村明まちづくり賞」を、このほど自治体学会から贈られた。同倶楽部が赤れんがを活用した活動をスタートさせるきっかけとなった時から、法政大学教授などを歴任した田村さんにアドバイスを受けてきた縁があり、記念すべき第1回の受賞をさらなる取り組みの励みにしたいとしている。 田村さんは横浜市企画調整局長などを務め、自治体学会設立にも関わった。2010年1月、83歳で亡くなったが、遺族から基金が提供され、まちづくりの実践に取り組む個人・団体を対象にした「田村明まちづくり賞」が設けられた。同倶楽部の活動の発端は1988年、市職員らの自主組織「まちづくり推進調査研究会」にさかのぼる。翌年、赤煉瓦倉庫群が残る横浜市を視察・交流して、舞鶴にもある赤煉瓦建物が地域資源であることに気づいた。この時、田村さんに出会って以来助言を受け、調査・研究をした。91年、市民団体「赤煉瓦倶楽部・舞鶴」を創設。赤煉瓦サマージャズを通して「赤煉瓦の街・舞鶴」の発信に務めた。2000年にNPO法人化した。智恵蔵などの指定管理者として自主企画を打ち出し、昨年はティファニー財団の伝統文化振興賞を受けた。この間、神崎ホフマン窯が国登録有形文化財に、北吸地区の倉庫群7棟が08年に国重要文化財の指定を受け、市の赤れんがパーク整備も来春完成する。東京都内の法政大で授賞式があった。馬場理事長は「田村先生からはまちづくりの実践の大切さを教わり、その継続の結果が栄えある第1回に選ばれうれしい。今後も賞に恥じないよう活動を続けたい」と話している。
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