京都北部 飲みにケーションで一つに
投稿日時:2016年05月31日(火)
池田酒造の池雲 池田酒造のおり酒
5月28日、29日の2日間、京都北部の酒蔵が一斉に蔵開きし、酒蔵巡礼を行う「第3回丹後天酒まつり」が開催された。イベント会場となる酒蔵は池田酒造(舞鶴市)若宮酒造(綾部市)東和酒造(福知山市)与謝娘酒造(与謝野町)谷口酒造(与謝野町)白杉酒造(京丹後市大宮町)木下酒造(京丹後市久美浜)熊野酒造(京丹後市久美浜町)竹野酒造(京丹後市弥栄町)の9蔵。普段は立ち入れない蔵見学や各蔵趣向を凝らした企画、当日限定の特別なお酒を味わえるとして、旅行業者や観光協会と連携し東京発1泊2日の「丹後天酒まつり巡礼ツアー」が組まれるなど、「御神酒のルーツ」と言われる丹後の魅力が詰まったイベントとなっている。舞鶴からは明治12年創業、当地唯一の酒蔵「池田酒造」が参加。同社が手掛ける「池雲」などのお酒は、日本酒ソムリエから「生酒は、スッキリした中にもしっかりした旨味を感じることができる。純米系は典型的な燗映えするタイプがそろっていて、温度をあげる度にさらに旨味が表に出てくる」と評価を受けており、手作業による仕込みは毎年、新たな技法に挑戦し、小さな蔵だからこそできる少量生産による「旬」の日本酒にこだわっている。「今まで蔵見学というものをしたことがなかった」と口を開いた5代目池田恭司社長(47)は「試行錯誤をしている時にちょうど第1回天酒まつりのお誘いがあり、「これだ!」と思った」と同まつりとの出会いを語った。第1回から出店しており、池田社長の同級生である万願寺まつり実行委員会の徳永啓二代表(46)は「常連さんが来てくれ、たくさんの人と出会える楽しいイベント。酒好きにはたまらない」と語り、「7月30日は万願寺まつりですよ!」とほろ酔い気分でもPRを忘れない。お酒が人をつなぎ、地域をまたぎ、京都北部を代表するイベントとなっている。「飲みにケーション」侮るなかれ。
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