舞鶴で発見!希少種ヒメハルゼミ
投稿日時:2016年07月08日(金)
大山の村中八幡宮奥の山林で7月5日、希少種ゼミである「ヒメハルゼミ」の成虫固体捕獲の為のトラップが仕掛けられた。昨年、大内野町在住の日本昆虫学会会員である黒田悠三さん(68)が大山の林道を散策中にヒメハルゼミの鳴き声を確認。同会の会員でセミ・蝶生態研究者でもある嶋田勇さん(71)に声を掛け調査を開始した。ヒメハルゼミはハルゼミより小柄なことから姫(ヒメ)ハルゼミと呼び、府内ではこれまでに、福知山市大江町の元伊勢内宮、京丹後市峰山町の藤社(ふじこそ)神社、伊根町青島の3箇所で確認されており、舞鶴市では初の生態確認となる。地域によっては天然記念物や絶滅危惧種にも指定されているヒメハルゼミは今回の調査ではオスが5匹、メスが4匹の計9匹の抜け殻が確認され、嶋田さんたちは7月5日時点で羽化の最盛期を迎えたとした。2人は急な斜面が続く道なき道をなんなく登っていく。登り始めて約25分、標高240m~280m地点で「ギーリ、ギーリ」というセミの鳴き声が聞こえてきた。「ヒメハルゼミの鳴声だ!」その後すぐに嶋田さんが抜け殻を発見。ヒメハルゼミは同じエリアでしか羽化をしない事が確認されている為、トラップはその抜け殻があった木に設置された。「何故この標高で、この特定の地域に生息するのかはまだまだ謎です」と嶋田さんは語った。人の手が加わった山林には生息しないことから「個体を天然記念物にするのではなく生息地を天然記念物として指定することで自然環境の指標として保護観察していくことが適切である」と嶋田さんは言う。生息地としては府内最高峰の険しい山林に設置された6つのトラップは7月14日に回収される。舞鶴初の成虫固体捕獲なるか。吉報を待とう。
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