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駆け抜けた激動の100年−矢野美三雄100歳 祝状贈呈

駆け抜けた激動の100年−矢野美三雄100歳 祝状贈呈

投稿日時:2016年09月27日(火)

 京都府の敬老行事として今年100歳を迎えた高齢者に内閣総理大臣の祝状と京都府知事の祝状及び祝品が贈呈された。京都府内では753人、そのうち舞鶴市では37人にそれぞれ贈呈された。市内在住の矢野美三雄さんは大正5年9月20日に市堂奥町にて誕生。祖父母、父母、兄2人、妹1人の10人家族であった。昭和10年府立中学を卒業後、舞鶴の海軍工廠会計部に就職。軍属として昭和17年に呉からボルネオ島のバリクパパン(現インドネシア)へ赴いた。昭和20年8月17日にサマリンダ山中で敗戦を知りその後捕虜になる。8月25日から昭和21年6月5日までの抑留生活は哀れの1語につきたという。その後名古屋へ引揚げとなり、4年8ヶ月ぶりの祖国への帰還となった。その後舞鶴へ戻り昭和22年に結婚、郵便局へ定年まで勤め上げた。そして現在に至る。矢野さんは長寿の秘訣について「神仏を敬い、今日まで生かされて来たことに対してお礼申し上げて、毎日をありがたい、もったいない、感謝いっぱいで過ごさせて頂いております。他の人と比べないこと“自分は自分”で一生懸命にしています。過去には色々なこともありました。でも喜ぶことが大事です。陽気に暮らし、悪いことを思わないように、良いことだけを思って、人と接するには春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)の気持ちでいるようにしています。朝になると家の前に小・中、高の子どもたちが通りますので手をふって見送っています。子どもの元気をもらって、子どもと親しく接することを心がけています」と語った。また、今回の祝状の贈呈について「嬉しいです。同年代の方と共に喜びを共有したい」と語り、市内37人とともに本紙への掲載を希望されている。これを受け本紙では広く今年100歳になられた方の情報を募集する。また、激動の時代を駆け抜けた高齢者の方の話も広く募集する。
 0773・78・2055
 ㈱舞鶴市民新聞社まで。

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