赤煉瓦と四季 百景に 余部下の瀬野さん 絵画展 11月5、6日に市民会館ロビーで 「魅力 再発見を」【舞鶴】
投稿日時:2011年11月01日(火)
絵画の創作活動と発表を続ける余部下の会社員、瀬野俊策さん(65)が、舞鶴にある赤煉瓦の四季折々に彩られた百景の制作に取り組んでいる。神崎ホフマン窯や赤煉瓦倉庫群などの建物と、花や樹木などの季節を印象的に描写した。11月5、6日の午前9時~午後5時、北田辺の市民会館ロビーで作品展を開く。入場無料。高校生の時に絵を始めた瀬野さんは、仕事をしながら独力で創作を続け、趣味のバドミントンの大会で訪れた各地の風景を描いた日本一周駆け足スケッチ展、舞鶴と全国47都道府県の共通項を見つけ絵画で対比したユニークな作品展などをしてきた。舞鶴の赤煉瓦をテーマに3年前から制作を始めた。1つの建物でも四季の風景を描くため通いつめ、桜の木々や夏の青空と雲、秋の夕暮れ、椿の花、雪景色などの季節感を油絵で描きこんだ。ホフマン窯の内部や煙突、改修前の北吸の煉瓦倉庫の壁、埋め立てが始まる以前の自衛隊の桟橋、かつて勤務したことのある海上自衛隊の補給所や総監部の煉瓦建物、寺川周辺の煉瓦置き場、北吸公園の上から眺めた煉瓦倉庫とクレインブリッジなどを描いた。変わったところでは、桜が咲くJR東駅前周辺の風景の中を走る、赤れんが博物館のラッピングを貼り付けた車体の京都交通バスも作品にしている。計120点を並べる。瀬野さんは「夕暮れ時は陰影がはっきりしているなど、時間や天気によって煉瓦の色が違うなどして面白い。普段は通りすぎるだけだが、絵にすることでしっかりと見ることができた。舞鶴のれんがのよさを再発見する機会になれば」と話している。
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