2台目の3Dデジタル映写機 浜の八千代館 地方の単館で前例ない取り組み 時代に対応 映画上映に情熱注ぐ【舞鶴】
投稿日時:2011年12月13日(火)
舞鶴市浜の映画館「八千代館」にこのほど、昨年4月に続いて2台目の3Dデジタル映写システムが導入された。地方都市の単館に、2台の3Dデジタル映写機が入るのは、全国でもほとんどないケースという。急速に進む映画のデジタル時代に対応し、運営するシマフィルム(志摩敏樹代表)が地方映画館の充実に向け熱い想いを注ぎ込んでいる。大手の映画製作会社が公開する作品の多くが、従来のフィルムではなくデジタルで製作されるようになっているほか、若手の映画監督らもDVDによる作品が増えている。フィルムに比べ持ち運びも簡単で、映像の劣化もしにくい。そうした3D(三次元)と2D(二次元)のデジタル作品を上映するには、専用の映写機などシステムが必要。複数のスクリーンを備える大手シネマコンプレックスでは導入が進むが、初期投資がかさむため地方の独立系映画館では導入が難しくあまり進んでいない。そんな中、同館は昨年4月に1台目のシステムを北近畿で初めて入れ、2階のスクリーンで上映してきた。今回は1階の小規模な上映室に設置し、スティーヴン・スピルバーグ監督の3D映画「タンタンの冒険」、続いて「怪物くん」を上映している。2台目の映写機はタッチパネルで操作できるなど扱いやすくなった。今後は3Dだけでなく2Dのデジタル映画も上映していく。また、従来のフィルム映写機も残しており、フィルム映画にも対応する。
【問い合わせ】電話62・3583、同館
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