村尾幸作さん法務大臣による「感謝状」贈呈-思いやり 優しさ それが信頼につながる
投稿日時:2017年01月13日(金)
丸山中町の村尾幸作さん(78)に10日、京都地方法務局舞鶴支局で法務大臣による「感謝状」が贈呈された。村尾さんは平成13年に人権擁護委員を拝命、平成19年からは同舞鶴協議会会長へ、5期15年間に渡り努め、昨年12月をもって定年満期により退任。多年にわたる人権擁護と人権思想の普及活動が評価された。また、昭和61年から民生児童委員を拝命、舞鶴市民生児童委員連盟会長として10期30年を経て昨年で退任。社会貢献活動や人権擁護・普及活動により、平成23年には厚生労働大臣表彰、平成24年には法務大臣表彰と藍綬(らんじゅ)褒章を受賞している。今回の贈呈について「今まで様々な取組みをやってきて、たくさんの勉強をさせて頂いたと思います」と語った上で「今まで委員は11人、京都府下では一番小さな協議会です。しかしすることは大小問わず課題は同じ、1人が何役も兼ねます。つまり人権について幅広い知識が必要になります。小人数で実行性の高い活動をしなければならない中で、人権広報誌“おもいやり”の年2回発行。平成18年の高齢者虐待防止法を受け、文庫山学園や擁護老人施設での啓発活動や人権相談に取組みました。これまで病院患者からの相談や企業に勤める女性からの差別問題の相談など様々な問題に取組んできました」と活動を振り返る。
〈いかに相談できるチャンスを広げるか〉
「今年の1月から人権擁護委員が3人増えて14人になります。今までなかなか手が出せなかった中学生を対象とした人権活動に取組んでいけると思います」と今後の展望を語った上で「人権問題が多発している中で、最近は非常に問題が複雑多岐に渡ります。人権というのは透明化しておらず隠れた部分に問題が潜んでいる傾向が大きい。その為に問題を抱える方が相談できるチャンスを広げることができるか、それをいかに拾い出して関係機関へつなげ救済に向けるかというのが最大の問題だと思う」と思いを語る。今後について「今後は南福祉協議会の会長を拝命しました。さっそく今月福知山の福祉推進委員の方が来られ、地域福祉交流研修会を行います。今まで学んだことを活かして微力ではありますけれども人権の大切さを訴える取組みをしていきたい」と語った上で「これまで被害にあった方や人権活動の関係者など大勢の方と巡りあってきました。その中で私の芯に流れるのは“思いやり”と“優しさ”が“信頼につながる”ということです。その3つを心に留めて、それを自分の生き様として人生に彩りを添えていきたい。残された人生を微力ながら地域の役に立てればと思います」と自身の願いを語った。
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