西国三十三所草創1300年記念行事で「特別印」―松尾寺は馬蹄観音の「特別印」―
投稿日時:2017年01月24日(火)
日本最古の巡礼所33寺院で構成する「西国三十三札所会」は“西国三十三所草創1300年記念行事”の一貫として特別な御朱印である「特別印」を三十三寺院で、2017年1月から2020年まで行う。西国三十三所は718年、大和国長谷寺の開山徳道上人が閻魔大王からお告げを受け、起請文と宝印を授かり、その宝印を極楽浄土への通行証として、観音菩薩が人々を救うために示したと伝わる観音霊場のルーツであり、日本最古の巡礼路。和歌山県、大阪府、奈良県、京都府、滋賀県、兵庫県、岐阜県の2府5県にまたがり、総距離は1000kmに及ぶ。「観音菩薩は33の姿に身を変えて人々を救う」という教えのもと「西国三十三所」と総称され、各寺院は「札所」となって順番に参拝する巡礼文化が生まれた。「特別印」は各寺院境内やゆかりの人物や花、動物、風景をデザインしたものなど多種多様な内容。第29番霊場の1つである松尾寺でも、本尊でもある坐像馬蹄観世音菩薩にちなんで馬の姿をかたどった「特別印」が授与できる。近年巡礼は注目を集めている。同寺の松尾象空住職は「何度も巡礼されるリピーターの方もおられます。今年の1月から始まりましたが、特別印のことを知って、それを目当てに来る方もおられますよ」と語った。
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