小さなセラピスト 大人気
投稿日時:2017年08月18日(金)
子どもたちがアロマで地域貢献活動に取り組むボランティアグループ「まいづるアロマきっず」が、お年寄りなどにハンドケアを施し交流を深めている。優しく心地よい香りが辺りを包むなか、小学生らの手もみに「とても気持ちがよい。触れ合いで優しさが伝わる」と参加から笑顔がこぼれた。同グループはアロマテラピー(芳香療法)の知識と技術を身につけた小中学生らが、アロマを通して地域とのつながりを持つボランティア団体。セラピストとして活動する森志乃ぶさんが平成25年に設立した。森さんから講習を受けた「きっずセラピスト」たちが、家族や友達、地域住民へハンドケアを行っている。森さんの知人や、趣旨に賛同した母親などを中心に広がり、現在メンバーは30人。月に10回ほど、市の子育てセンターなどで、高齢者らにハンドケアを施している。9日は、円満寺の西市民プラザでボランティアグループ「五和会」が主催する「プラザサロン にこにこ」に合わせて開かれた。この日は小学生5人と中学生1人が「きっずセラピスト」として、ブースを設置。次々と興味を持った高齢者などが訪れた。子どもたちは、植物の精油を配合した「キッズアロマオイル」を3種類の中から選んでもらい、オイルを小さな手で温め、優しく相手の手を挟んだり、なでるように手の平と甲に丁寧に塗るなどして手もみを行った。参加者らは手もみを受けながら、小さなセラピストとの会話を楽しんだ。森さんは「手もみの順や、やり方は間違えても良い。触れるだけで良いと教えています。大切なのは、香りと触れ合いのなかで、コミュニケーションが生まれること」と話す。初めて施術を受けたお年寄りは「子どもの手の柔らかさがとても気持ち良く、癒された。子どもと触れ合ったり会話する機会はほとんどない。今日は来られて良かった」と大満足だった。
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