府立2校 学校祭 生徒ら準備着々
投稿日時:2017年09月01日(金)
9月に入り、夏の暑さの名残りが徐々に和らぐなか、東舞鶴高校と西舞鶴高校では、文化祭に向け生徒たちがいそしんでいる。
【7年ぶりの落語復活に期待】
西高では5日と6日に校内各教室と体育館で行われ、「祭色兼美~西高の扉は今ここに~」のテーマのもと、各クラスが展示制作や舞台発表に取り組んでいる。1年生、文科系クラブは展示を発表し、2年生は演劇、3年生は合唱を披露する。同校では7年ぶりに「西高寄席」が復活。12時半から一時間、図書館で4人が落語を披露する。平成22年まで足立尚志教諭を顧問として活動していた「落語研究会」だったが、他校への赴任とともに休部。同教諭が戻ってきたことにより、今年4月に復活した。披露するのは、西乃家里鶴(高橋理沙さん1年)、西乃家千鶴(藤村千尋さん1年)、西乃屋冨鶴(稲冨希帆欄(きほか)さん3年)、西乃家鶴尚(足立尚志顧問)の4人。3年生の稲冨さんは、落語を舞台としたTVアニメを見たことをきっかけに興味を持ち、足立教諭へ弟子入り。初舞台に向け芸に磨きをかけている。「落語は楽しい。一人で好きなようにできるのが魅力」と力強く語る。足立顧問は「みんなやる気があって覚えるのが速い。落語を通して、地域の方に喜んでもらえるのはうれしい」と7年ぶりの復活を喜んでいる。
【プロ指導による演劇】
一方、東高は6日と7日に校内各教室と体育館で行われ、今年は「空前絶後の超怒涛の学校祭~青春の思い出を~」のテーマのもと、各クラスが団結し文化祭に取り組んでいる。1年生、文化系クラブは展示発表、2年生は音楽パフォーマンスを披露。そして同校が特にこだわりを見せるのは、最後の文化祭となる3年生の演劇だ。7月に芸術鑑賞としてプロの劇団「青年劇場」の舞台を観劇。その後に3年生の生徒は劇団員と交流会を持ち、演劇を肌で感じる機会を得た。8月にはプロのパフォーマーである金谷暢雄さん、木原アルミさんを講師に招き、歩き方や話し方、立ち位置などの演技作りから、照明や音響の効果的なタイミングなどの演出を学んだ。3年5組は、筒井康隆原作で、実写映画化や近年アニメにて映画化された「時をかける少女」の演劇に挑戦。監督、脚本、音響など全て生徒の手作りのなか、読み合わせが行われていた。「時をかける少女」は主人公である17歳の女子高生の真琴があるきっかけから、過去にさかのぼる能力を手に入れてしまうというSF青春ストーリー。主演を務める竹田愛綺(あいき)さん(17)は「演技は全部難しいが、感情を込めて分かりやすくするよう意識している。大勢の人に見て欲しい」と意気込みを話した。同校の大久保博之副校長は「生徒が主体となり取り組む学校祭。年を追うごとにレベルが上がっています。いきいきと頑張る本校の生徒をぜひ見に来て下さい」と多くの参加を呼び掛けている。
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