未就園児らの歓声響く プロの語りが参加者魅了
投稿日時:2017年09月15日(金)
田中町の志楽幼稚園(常塚義一園長)で9日、「第3回ちゅんちゅん広場」が開かれ、未就園の児童らも含めておよそ60人の親子らが来園した。同催しは、子育て中の母親ら同士や子ども同士が仲間を作り、入園前の不安を取り除くことを目的に、定期的に開かれている。この日は、教員による駄菓子販売のほか、大阪府能勢町を拠点に活動する「ヤッサン一座」の紙芝居が披露された。同一座は、山形県鶴岡市出身の紙芝居師である故・安野侑志氏(平成24年没)が創始し、門弟らに受け継がれている。園長の常塚さんの繋がりで声をかけ、今回の来園に至った。親も子も中々目にする機会のない本格的な紙芝居。参加者らはすぐに、その独特の世界観に引き込まれ、会場内は歓声に包まれた。「子どもにとっては、集団の中での遊びが大切」と、子どもたちの笑顔を見つめる常塚さんは語る。大阪府能勢町で、小中学校の教員を定年まで勤め上げた経歴を持つ常塚さん。大切にしている教育方針は、「伸びることを前提に、子どもの持っている力を最大限に伸ばしていく」と力強い。教職生活の集大成だった中学校の校長時代には、29人いた不登校の生徒を、5年間で全員学校に戻した。成功の秘訣を、「生徒のことを考える教職員の力が結集できたこと」だと語る。「当園の先生方ほど、子どもらを想う先生はいない」と常塚さん。「幼児教育に真摯に向き合う先生方の力を結集し、子どもにとって大切な3年間を担っていきたい」この日親子が見せた屈託のない笑顔。のびやかに育っていく子どもたちの未来に、果てなき輝きを感じるひと時だった。
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