中国の”今”伝えたい 「私の見てきた中国展」
投稿日時:2017年10月13日(金)
元美術教師の橋本栄治さんによる写真展「私が見てきた中国」が、6日から10日までマナイ通り、西市民プラザ横の荒川種苗店で開催された。橋本さんは、平成5年にインドネシアへ旅行したのをきっかけに、毎年1、2度海外へ行くようになった。中国、ミャンマーを始め、イラン、ルーマニア、トルコなど25カ国、37回海外へ赴いた。旅では、生活品のほぼ全てを現地で調達。地元の生活を体験し、その国のありのままを感じることを大切にしている。中国へは10年前に、妻である裕子さんの勧めで浙江省の紹興を訪れたのをきっかけにその魅力に取りつかれた。「中国は田舎が面白い」と話す橋本さん。都市開発が進む沿岸部でなく、内陸部の四川省や雲南省の村々に魅力を感じるという。同展は10年間で10回の渡航を記念して開催した。水墨画の世界を思わせるような漓(り)江(広西チワン族自治区)の美しい景観や、古の街並みを今に残す水郷の街、西塘(浙江省)など、40点が飾られた。橋本さんは、訪れた人に写真の場面の様子を紹介し、日本との文化の違いやその地に生きる人々の魅力を紹介した。訪れた柴田いずみさんは「ガイドブックに載っていない現地の面白い話が聞けた。旅の良さがすごく分かります」と写真に見入っていた。橋本さんは「国土が広い中国では民族がたくさんあり、生活習慣や文化、歴史が場所によって全然違う。本当に魅力ある国。今は日本と中国は外交的に色々あるが、そんな今だからこそリアルな中国の見たままを伝えたい」と思いを述べた。また橋本さんは、引土の「いさざ会館」で月に1度開催される「舞鶴ご近所大学」で、訪れた国で出会った人や文化、生活について紹介している。
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