万感の花道 12年の集大成
投稿日時:2017年12月22日(金)
志楽小学校児童の農業体験を長年支援してきた「志楽地域学校農園クラブ」が、12年間の幕を閉じた。5日に「感謝の集い」が同小で行われ、全校児童がメンバー3人に手作りの感謝状や合唱で感謝の気持ちを送った。
【「志楽地域 学校農園クラブ」長年の活動に幕】
「学校農園クラブ」は、児童が地元農家から野菜作りを教えてもらうことで農作物や土にふれたり、収穫の喜びを体験する。平成17年に発足し、地元住民が無償で提供した土地を使い、2年生から6年生の児童と一緒にさつまいもやかぼちゃ、ミニトマト、ヘチマなど様々な作物を育ててきた。メンバーは6人。 児童に分かりやすく伝えるために紙芝居で育て方を教えた。土寄せや植え付け、収穫などを児童と一緒に世話をした。また、日々の水や肥料やり、草引きなど農園の維持のほとんどをメンバーがサポートした。12年にわたり活動してきたが高齢化が進んだことや新規のメンバーが集まらず今年で休止が決まった。
【「続けてきて本当に良かった」】
「感謝の集い」では、メンバーのうち山本秀之さん(76)、堀輝規さん(74)、行永努さん(70)の3人が出席。体育館には全校生徒397が集まった。冒頭、村川広美校長は「暑い日も寒い日も、みんなの目にはふれないけれど、大事な仕事をなさっていました。みなさんも、人を喜ばせる事、そして人や地域のつながりを大切にする事など農園クラブで教わった事を忘れないで下さい。12年間もの長い間本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べると全校児童から大きな拍手が送られた。続いて3人に手作りの感謝状が手渡されて、全校児童が学年ごとに、メンバーとの思い出を交えながら感謝の言葉を伝えた。最後に全校児童が感謝の気持ちを込めて「マイホームタウンまいづる」を合唱した。山本さんは「立派な集いをしてもらい大変うれしかった。苦労もあったが、子どもたちと一緒に作業ができることが励みになった」、堀さんは「校長先生をはじめ、開いて下さった方の心くばりに感謝します。クラブを通して子どもたちの成長が良く分かった。続けてきて本当によかった」、行永さんは「今の子たちは土にふれる機会はほとんどない、慣れない子が多い中、みんな頑張っていた。私も児童も良い経験ができた」とそれぞれ思いを述べた。同小では、今後も教員や保護者が連携して農業体験を継続するという。
(井上 務)
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