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父子の絆で知事賞 受賞~がんばり方ちがっても「一緒に」

父子の絆で知事賞 受賞~がんばり方ちがっても「一緒に」

投稿日時:2018年02月20日(火)

梅原侑也さんと賞状を手にする父親の善則さん

 家族同士で普段言えない素直な気持ちを手紙で伝え合う「京都発!手紙でむすぶ家族ふれあい大賞」に、府立学校舞鶴分校6年の梅原侑也さん(12)と父親の善則さん(43)が最優秀賞である知事賞を受賞した。侑也さんは今年の春から京都市内の府立聾学校中学部へ進学し自宅から離れた寄宿舎へ入る。家族と離れることの寂しさや、喫煙者である父親の体を気遣う気持ちを手紙に綴り、善則さんは入学式の日に禁煙する決意と励ましの言葉を返した。   (井上 務)

 同賞は少子化や核家族化が進み家族関係が希薄化する中、家族に対する素直な気持ちを手紙で伝え絆を深めてもらおうと府が企画。今年で15回目。これまで2万件以上の応募があり、今年の受賞は1045点の中から31作品と学校賞1校に決まった。手紙では「とてもさびしいです。でも今よりかしこくなって帰ってきます。お父さんはすぐたばこを吸ってしまうので心配です」と寂しさと父親の体を気遣う気持ちをしたためた。善則さんもまた、寂しさに共感した上で「タバコはね、実はやめる日を決めています」と入学式の日を機に禁煙する決意を綴った。「がんばり方はちがうけど侑也と一緒にがんばりたいからです」と父親ならではの頼もしい背中の押し方で励ました。侑也さんは、中学部入学後の月曜から木曜まで寄宿舎で過ごし、金曜に舞鶴へ帰って日曜に寄宿舎へ戻る生活スタイルになる。当初は、家族や分校と離れる寂しさがとても強かったという。しかし、今月、同じ6年生の児童と交流を持つために本校を訪問。その際に寄宿舎の先輩たちや分校を卒業した先輩たちとも交流を持てたことで不安が和らいだという。また、現在、授業は1人だが、中学部に入学すると多人数で授業を受けることができる。侑也さんは「大きな賞をもらえてうれしい。家族と離れるのは少し不安だけど、同じ分校を出た先輩たちがとても優しかった。中学部に入ったらたくさん友達を作りたい」と思いを話した。
(井上 務)

[受賞した手紙全文]

【第15回家族ふれあい大賞 京都府知事賞】

 梅原侑也さん
 『中学部に行ったら、寄宿舎に入るので、ぼくは家族とはなれる事になります。
さみしいです。でも、今よりかしこくなって帰ってきます。
お父さんはすぐにたばこを吸ってしまうので心配です。元気でいてほしいです。』

 梅原善則さん
 『お父さんも侑也の気持ちと同じでさみしいです
だけど侑也の日々の成長がすごく楽しみです
タバコはね、実はやめる日を決めています
それは、侑也の本校の入学式の日です
なぜかと言うとがんばり方はちがうけれど侑也と一緒にがんばりたいからです。』

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