空き家テーマに 学生アイデア~舞鶴高専 建築甲子園で快挙
投稿日時:2018年02月23日(金)
「地域のくらし‐空き家を活かす」をテーマに全国の高校生がアイデアを競う2017年第8回高校生の建築甲子園(日本建築士会連合会主催)で、舞鶴高専建設システム工学科3年生の学生が準優勝と奨励賞を受賞した。準優勝は府では初めての受賞。府建築士会が7日に同校を訪れ、表彰状を手渡した。
「建築甲子園」は全国の建築課程を有する高校、工業高校、高専(3年生まで)を対象とし、地域で増える空き家を再利用するアイデアを競うデザインコンテスト。各都道府県の建築士会で予選が行われ79校153作品の応募があった、その中から選ばれた53作品から入賞作品が決まった。準優勝を受賞したのは高橋さん(18)。奨励賞を受賞したのは長瀬朝暉(ともき)さん(18)と齊藤タクヤさん(18)、村上龍紀さん(18)。高橋さんは「空き家の価値よ、永遠に~時代に寄り添う空き家のカタチ~」と題した作品を提案した。単独世代の増加や遠い将来に訪れる人口の減少を見据え、現在の大きすぎる空き家を一人暮らしのニーズに合わせ一部解体し縮小する。それによって生まれた空間を将来的に植物の住処として活用し、建築と自然が調和する住空間に導く構想を提案した。高橋さんは「みんなに助けてもらったことで賞が取れた。全国で大きな賞は人生で初めて。自分の提案が認められたことは大きな自信になった」と話した。長瀬さん、齊藤さん、村上さんのグループは「行こうよ!あきやのもり」と題した作品で奨励賞を受賞した。子どもと母親同士が時間を忘れて楽しめるコミュニティ空間をコンセプトに、市内に現存する空き家を利用した交流空間を提案した。長瀬さんは「優勝を狙っていたので(奨励賞は)悔しかったが、作品に取り組んだことで色々なことを体験することができ成長できた」と話した。同科の尾上亮介教授は今回の受賞について「舞鶴高専は地域を視野に入れて問題意識や問題解決に取り組んできた。そんな中、こうして審査員に認められたことはうれしい。今後も学生たちの活動を後押していきたい」と喜んでいた。
(井上 務)
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