神崎「ふるさとのうた」編纂
投稿日時:2018年03月13日(火)
神崎の老人クラブ・西神崎老友会が、神崎地区で古くから歌い継がれてきた「祝い唄」や「神崎踊り音頭」などの唄を1冊の歌集に編さんした。3日、西神崎公民館で開かれた定期総会でお披露目が行われ、住民たちは地元文化を継承する新しい歌集の発行を祝った。
歌集は昭和55年に当時の神崎壮年会が中心となって編さんしたものがあったが、古く傷み読みづらかった事から「新しい歌集を」という声が高まっていた。多くの唄は以前の歌集をベースに再編さんしたが、新しい唄も新たに加わっているほか、唄にちなんだ写真、イラストなどを掲載するなど、以前と比べより親しみやすい歌集となっている。歌集は「神崎の唄 歌集」のタイトルで、横長A5サイズ。全26ページ。「祝い唄」「神崎踊り音頭」「神崎小唄」などの唄が17編収録されている。表紙の写真は、豊かな山と海に囲まれた東・西神崎と油江、蒲江。タンゴ鉄道・宮舞線の由良川橋梁などを上空から一度に臨む素晴らしい景色が広がる。写真は神崎フライトエリア同好会に協力を求めた。また、旧歌集に加え、今回新たに旧神崎小と旧由良川中の校歌を掲載した。全体的なデザインや唄に合った写真の収集。イラストの構成、歌詞の添削など、1年をかけてまとめあげた。定期総会には34人が出席。歌集が配れられると、会員たちは手に取り喜び合っていた。同会女性部の高山召子部長は「昔から伝わってきた唄がこうやって一冊の本になったのはとてもうれしいい。次はこの唄を次の世代に受け継いでいきたい」と喜んでいた。編さんに尽力した同会の竹内宏和・元会長は「新しい歌集は多くの方から強い要望があった。表紙もよい写真が撮れ、熱意に応える事ができたと思う。唄は心のよりどころ。皆さんが喜ぶ顔を見れて、それだけで十分です」と感無量だった。歌集は200部発行した。東・西神崎の各世帯に配るという。総会が終わるとさっそく全員で「神崎踊り」を歌うなどして楽しんでいた。館内は笑い声や唄がいつまでも鳴り響いていた。
(井上 務)
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