地道な努力 実をむすぶ
投稿日時:2019年01月11日(金)
日星高校2年の藤井好花さん(17)が、全国珠算教育連盟が主催する珠算検定試験で準五段に合格した。高校生が準五段に合格するのは珍しいという。藤井さんは「うれしいけど、準が付いたのは少し悔しい。力が付いたらもっと上を目指したい」と笑顔を見せる。
藤井さんは母親のすすめで小学2年の時、東地区のソロバン教室「双葉学院」に通い始めた。現在も週2日、教室で机に向かい練習を続けている。検定は「かけ算」「割り算」「みとり算」(数字を読み取って計算する問題)の必須3種目に「暗算」「伝票算」「応用計算」(原価償却などお金に関する問題)「開法」(平方・立方根計算)のうち3種目を選択し計6種目を制限時間内に解く。1種目300点満点中、準五段は各種目170点以上が合格基準となる。試験は2カ月に1回、市内各所で開催される。二級までは順調に一発合格していたが、一級への検定で初めて落ちた。悔しさをバネに練習に励んだ。検定対策では試験と同じ種目、制限時間内で模擬試験を繰り返し、力を付けた。中学3年生で四段に合格、約2年を経て準五段に合格した。「もっと点数が取れると思っていた。練習では点が取れるのに、本番では、いつもと違う場に緊張してしまう」と喜びつつも悔しさをにじませる。日常生活では「数字を見ると頭の中で計算したくなる」と藤井さん。授業でも数学の計算や歴史の年表を見ると頭の中にあるソロバンを弾くそうだ。「実生活の色々な場面に応用できるし、集中力もついた」と話す。「今の目標は五段合格。でも、検定の為に教室に通っているのではなくて、ソロバンは生活の一部で好きだから。続けられるまでやっていきたい」と力を込める。
(井上 務)
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