海外遠征で世界実感
投稿日時:2019年01月22日(火)
青葉中バレーボール部3年の藤菜乃花さん(15)が、全日本中学生選抜オランダ王国遠征チームに選ばれた。全国のトップ選手らと共に2月20日に出発し、現地チームと試合をして同27日に帰国予定。藤さんは「オランダの選手は身長が高くレベルが高いので、対応できるように頑張りたい」意気込みを述べた。
全日本中学選抜は、五輪や国際的に活躍する人材の発掘・育成を目的としたもので、毎年国内からトップレベルの中学生選手が男女それぞれ12人選ばれる。藤さんは、昨年末のJOCジュニアオリンピックカップ全国都道府県対抗中学大会(JOC杯)の京都府代表に初めて選抜された。京都チームは一日目で敗退したが、強化委員会から藤さんに遠征チーム参加の声がかかった。バレーをしていた母親の勧めで小学4年生から南舞鶴スポーツ少年団に入りバレーを始めた。中学でもバレー部に入り練習を続けた。身長は178cm。ポジションは主にブロックを担うミドルブロッカーとして活躍してきた。藤さんは「選ばれたと聞いてびっくりした。海外は初めてで、周りは知らない人ばかり、技術不足も感じた」と不安が大きかったと明かす。今月の11日~14日には、味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区西が丘)で選抜合宿が行われ、選手たち12人が顔を合わせた。大学生チームとの練習試合などを通して世界レベルに通じる指導を受けた。「自分の実力不足を実感したけど、指導者に褒められる場面もあり、安心できたし、頑張れそうな気がした」と手ごたえを感じた。同部顧問の橋本有見果さんは「ゲーム内での強気なプレーやチーム内での積極的な声かけなどが評価されたと思う。海外遠征は一握りの選手しか体験できないこと。沢山のことを吸収して帰ってきて欲しい」と話した。藤さんは京都市内のバレー強豪校への進学を希望しており、今は勉強に集中しているという。「全国レベルの高校でバレーをしたい。まだ将来への大きな目標はないが、黙々と練習して力をつけて1歩ずつ進んでいきたい」と笑顔を見せた。
(井上 務)
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