塚﨑氏(新人)、多々見氏(現職)の一騎打ち
投稿日時:2019年01月29日(火)
任期満了に伴う舞鶴市長選挙が27日告示され、新人で共産党舞鶴地区委員長代理の塚﨑泰史氏(43)=共産推薦=と、現職で三選を目指す多々見良三氏(68)=自民、公明推薦=のともに無所属の2氏が、立候補を届け出た。歯止めのかからない人口減少、少子高齢化の中でのまちづくり、防災対策の充実や地域経済の活性化の具体策などを争点に、来月3日の投票日に向け互いに考えを訴えている。
舞鶴市の人口は今月時点で8万781人と、いよいよ8万人を割り込むことが現実的になってきた。10年前からは、およそ8000人が減少しており、他の地方都市と同様で減少傾向に歯止めがかからない傾向が鮮明になっている。そうした中にあって、地方の生き残りをかけたまちづくり政策をどう展開するかが、大きな課題となっている。多々見氏は2期8年の市政で、「交流人口300万人、経済人口10万人」を掲げ、観光振興施策が大きく功を奏し、この指標は達成間近であると実績を強調する。一方で塚﨑氏は、「交流人口300万人より、まずは8万市民の暮らしを」と、福祉や医療の充実を訴え、対立軸を鮮明にしている。また、度重なる水害等で疲弊する地域をいかにして災害から守っていくかという防災対策、原発政策への考え方などを争点にして選挙戦は幕を開けた。投票は2月3日午前7時~午後8時。59カ所で一斉に始まる。期日前・不在者投票は2日まで。市役所、西支所、加佐分室は午前8時半~午後8時。らぽーるは午前10時~午後7時まで。1月26日現在の選挙人名簿登録者数は6万9072人(男性3万4163人、女性3万4909人)。
【塚﨑陣営】「まず、暮らし」~市民にやさしい市政を
引土の選挙事務所前で行われた塚﨑陣営の出陣式には約80人の支持者たちが集まり、市政の転換に向けて気勢を上げた。支援団体「みんなで”市民参加の舞鶴”をつくる会」代表委員で農業に従事する石束輝己氏が、「先の見えない消費増税で市民生活は一層厳しくなる。国にも堂々とものの言える市長を」とあいさつ。塚﨑候補は、「市民へのアンケートで、切実な声を多くもらった。舞鶴の医師不足は顕著で、舞鶴では診てもらえず止む無く近隣自治体の病院に通うという方、交流人口が300万人になっても、市民生活に利益がないという方、市の団体補助金を減らされてやっていけないという方などの声にあるように、痛みばかりが広がる市政が続いてきた。今こそ、この痛みに応える市政、「市民にやさしい市政」を取り戻さねばならない」と訴え、選挙カーに乗り込み市内を巡った。
◆塚﨑泰史[つかさき・たいし]氏(43)
無所属新 共産党舞鶴地区委員長代理、民主青年同盟京都府副委員長、立命館大=共産推薦=
【多々見陣営】100年先にも輝き続ける地域へ~2期8年の実績を強調
浜の選挙事務所前で行われた多々見陣営の出陣式には約250人の支持者が集まり、3度目の再選を目指して支援を訴えた。選挙対策機構代表の小西剛さんが「2期8年に渡る確かな実績を継続・発展させるために、皆さまと共に手を携えて一丸となって選挙を戦おう」とあいさつ。続いて京都府副知事の山内修一氏、衆議院議員の本田太郎氏、参議院議員の西田昌司氏、衆議院議員の竹内譲氏が激励した。多々見候補は「舞鶴で生まれた子どもたちが、引き続き残りたいと思えるようなまちをつくりたいというのが一番の原点。様々な政策がしっかり出来るのは多くの皆さまの支援があってこそ。また、5市2町との連携は重要。国防、海の安全、エネルギー、ものづくり、観光の拠点。これだけ大きな役割を持つ地域は日本海側でも少ない。50年、100年先も輝き続ける地域として、しっかりと発展してくために、身を粉にして頑張りたい」と述べ、選挙カーに乗り込み市内を巡った。
◆多々見良三[たたみ・りょうぞう]氏(68)
市長、京都舞鶴港振興会理事長(舞鶴共済病院院長)、金沢大大学院、(2)=自民、公明推薦=
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