平成から令和へ~新たな時代に期待ふくらむ
投稿日時:2019年05月03日(金)
「平成」から「令和」へ改元された1日、初日の出を見ながら新しい時代の到来を祝おうと、多くの市民が楽しみにしていたが、あいにくの雨に。新時代の朝日を迎えることはできなかったが、それぞれの思いを胸に令和元年1日目の朝を迎えた市民を取材した。
舞鶴に眠る古道を再生し、トレイルランとして地域活性化に取り組む舞鶴トレイルラン大会実行委は、多祢山から初日の出を迎えるイベントを企画していたが雨のため中止に。集合時刻である午前4時に多祢寺に集まった参加者たちは残念そうに曇天を見上げた。五老ヶ岳公園にある五老スカイタワーは「初日の出イベント」として午前4時50分頃に無料開放した。濃霧のため視界がかなり悪く、景色は見渡せなかったが、日の出予定時刻である5時08分ころには、親子連れやカップル、外国人観光客らが訪れていた。多祢山のイベントに参加予定だった仲西さん親子は五老ヶ岳の五老スカイタワーへ。城北中1年の仲西はなみさん(12)は「初日の出が見られなくて残念だった。バスケットが上手になるようにお願いしたかった」と話していた。父の剛さん(42)は「平成は中学から就職まで多くの出来事があった。家族を持つ今、令和は平和な時代であってほしい」と話していた。
夫婦で訪れていた60代の女性は「戦争こそなかったが、平成は自然災害が特に印象に残った時代。元号が変わったことで日本人としての自分を再認識できた。令和は家族が健康で幸せに暮らしていくことを願いたい」と期待を込めていた。市役所では、婚姻届が多数提出されることを予想して、本庁と西支所で、宿日直職員に代わり、戸籍担当職員が対応。午前中から数人が婚姻届を提出していた。海上自衛隊官として勤務する松田正樹さん(23)と、妻の美奈さん(23)は一緒に婚姻届けを提出。「令和」に合わせて市が設置した記念撮影ブースの前に立ち、市職員が撮影していた。正樹さんは「年号も変わり、新しい一歩を歩みだせると思い入籍しました。(妻を)悲しませないように明るく喧嘩をしない家庭をつくっていきたい」と笑顔を見せていた。
(井上 務)
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