梅林さん インターハイへ
投稿日時:2019年05月31日(金)
西舞鶴高校2年で公式テニス部の梅林咲甫[さきほ]さん(16)=綾部市=が、5月5日に宇治市で行われたインターハイ京都府予選女子シングルスで3位入賞し、8月6日から宮崎市で行われる本大会に出場する。府内の公立高校からのインターハイ出場は11年ぶりの快挙。梅林さんは「インターハイは緊張すると思うけど、自分の力が出せるプレイをしたい」と意気込みを見せた。
梅林さんは、両親の勧めで小学1年からテニスを始めた。市内の硬式テニスクラブ「舞鶴グリーンテニスクラブ」に所属。大滝直義コーチの指導もと練習を重ねてきた。綾部市桜ケ丘に住む梅林さん。高校進学はクラブに近い西高を選択。理系の難関大学を目指す理数探究科コースに通いながら、勉強とクラブを両立。成績も上位をキープしているという。「自分は負けず嫌いなタイプ」と梅林さん。「両立は辛い時もあるけど、強くなりたい思いが大きいから続けていける」と笑顔を見せる。プレイは、ストロークで優位に立ちチャンスをつくって点を取るスタイル。身長は150cmと小柄。スピードとパワーが要されるテニスでは体格的なハンデは大きい。大会に向け、「サーブの安定感」「スピード」「ネットプレイ」など、自身の課題を認識しハンデを埋める練習を重ねた。大滝コーチは特に「足の速さ」を鍛える練習を指示。練習後、淵垣駅からのランニングを自宅周辺でのダッシュに切り換え力をつけた。大滝コーチは「それでも私立と公立では圧倒的に練習に費やせる時間が違ってくる。強豪校と呼ばれる私立選手に勝つのは至難のわざ。梅林は限られた時間で効果的な練習を集中して続けてきた」と話す。
府予選では第15シード。並みいる強豪選手たちを退けた。2回戦の京都両洋の選手はこれまで1度も勝てたことがない選手。攻撃を得意とする選手で2‐6まで押されたが逆転した。3回戦の第4シード選手は、第1シード選手に勝った経験を持つ選手で、「自分には格上選手」だと思い、逆に「挑戦者として思いっきりプレイした。自分の力が出せた」と振り返る。準決勝は、今大会を制した同志社女子の渡辺実月選手。「最初は競ったゲームだったけど、途中から急に強く攻撃され続け攻め負けた」と話した。大滝コーチは「これまで勝てない選手に勝てた。自分は挑戦者という強い気持ちで試合に臨めたことや、練習の努力が勝因だと思う。インターハイでも思いっきり力を発揮してほしい」と期待を込める。梅林さんは「初めてのインターハイ。目標は1回戦突破を目指したい」と意欲を見せた。奇しくも大滝コーチも高校2年時に宮崎市で開催されたインターハイに出場。かつて自分が戦った舞台で教え子が試合に臨むことになった。大滝コーチは「縁を感じますね」と話していた。
(井上 務)
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