フリースタイル フットボール 世界大会で快挙達成
投稿日時:2019年12月06日(金)
「フリースタイルフットボール」の第一人者として国内外で活躍する、山本佳史さん(29)と守島裕二さん(29)が結成した「LA CLASSIC(ラ・クラシック)」が、8月にチェコで行われた世界大会で準優勝の栄誉に輝いた。また同時に、山本さんはアジア人ではじめてソロ部門で優勝する快挙を成し遂げた。
同競技は音楽に合わせてサッカーボールを自在に操り、リフティングやドリブルなどの技術や芸術性を競うもの。近年は各地で大会が行われるなど競技として発展し続けている。共に白糸中出身の二人は中学生の時に同競技に出会ったが、当時はまだ競技として確立されたものではなく、学校の休み時間に行うボール遊びがその始まりだったという。サッカーには全く興味がなかった守島さんら同級生を、専門誌を購読するなど「サッカー通」だった山本さんが引き込む形で遊びは始まった。山本さんがインターネットで著名なサッカー選手が披露する技を見ては、それを皆で真似たりし、それぞれの技の出来を競い合う中で、「遊び」はいつしかその範疇を超えていった。高校進学で二人の進路は分かれたが、放課後になると前島ふ頭などに集まり、暗くなるまでボールを蹴る日々が続いた。「最初はリフティング3回が関の山だった」という守島さんも、練習漬けの日々で飛躍的な技術力の向上に至った。習熟度は努力に比例し、二人は技を覚えるたびに得られる達成感の虜になった。高校卒業後、守島さんが舞鶴に残った一方で、山本さんが大阪の大学に進学し二人は離れたが、連絡は取りあいそれぞれが技を磨き続けた。
そして2015年、京都市内在住のメンバーを加えて結成したチームで出場した世界大会で、見事世界一に輝く。それ以降は数々の大会で優秀な成績を収め、同競技の第一人者としての立場は盤石なものになった。国内外での様々なイベント出演やTV・CM等のメディア出演。様々な場面で露出も多くなったが、「うまくなりたい」という気持ちは、ひたすらボールに向かった学生時代と何ら変わりない。そんな二人が新たな挑戦を始めたのは2018年。それまでの所属チームを解散し、新たにラ・クラシックを結成した。「ただ通り過ぎるパフォーマンスではなく、時を超えてもなお残る「名作」を生み出していきたい」と二人はチーム名に込めた思いを話した。年々広がりを見せる同競技における「甲子園」のような大会が「SUPER BALL」。その大会で今年も圧倒的な成績を残し、5年連続表彰台に上るという偉業を成し遂げた二人だが、その視線はまだ先を見続けている。世界に誇るフリースタイルフットボールの匠は、当地でのスクールを開講するという。
【12月28日(午後2時~・3時~・4時~)3部制▽東体育館で▽小学生以上対象▽定員各5人▽参加費2500円▽TEL:090・4649・4343(守島さん)】
「僕らは、舞鶴から世界一になれた。その原動力は競技愛。後に続く子どもたちにもその素晴らしさを伝えていきたい」と守島さんは笑顔を見せた。
世界の技に触れた子どもたちの中から、新たな夢を紡がれるのを期待したい。
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