令和初めての成人式~次代の旗手への飛躍を期待
投稿日時:2020年01月21日(火)
北吸の舞鶴赤れんがパークで12日、舞鶴市成人式が行われた。元号が令和に変わって初めてとなる成人式には、662人の新成人が参加した。
今年の新成人は、1999年4月2日から2000年4月1日に生まれた人。世紀末ベビー、ミレニアムベビーと呼ばれた世代の成人式だ。1999年の出生数は117万7669人、2000年は119万547人で、以降も低調に推移し、昨年末には86万4000人と同年の推計が速報されるなど少子化に歯止めがかからない状況が継続している。今年、市内で成人を迎えた対象者は946人(男性533人、女性413人)。一方、30年前の1990年には、1592人(男性939人、女性653人)が成人となった。実に三分の一に上る減少ということになる。新成人はIT革命の進行と共に成長した世代で、4歳でフェイスブック、5歳でユーチューブ、6歳でツイッター、7歳でアイフォンと、今では当たり前になった情報インフラの誕生と共に大人への階段を上った。そんな世代だからこそ、物理的に不利な状況を好機に変える時代の旗手としての役割が今後期待されている。
【若き情熱 次代に羽ばたけ】
式では多々見良三市長や上羽和幸市議会議長らの式辞に続いて、3人が「新成人の主張」を発表。患者にやさしく寄り添える看護師になることが夢だと語った竹中晴香さんは、「一生懸命学び、将来は舞鶴で働きたい」と力を込めた。ウズベキスタン共和国に関するボランティア活動にまい進しているという真下栞里さんは、「様々な国を訪れて言語の背景を学び、人と人とをつなぐ媒体は語学だけではないことを伝えていける人材を目指したい」と熱弁をふるった。護衛艦あさぎりの海士長を務める森真輝さんは、任務で訪れた他国の地で見識を広げることが出来た一方、舞鶴の素晴らしさに改めて気づいたとし、「この地元をもっとより良くしていけるよう、僕たちから動いて発信できるよう、活動していきましょう」と力強く呼びかけた。絶対数が減ったことは紛れもない事実だが、若者の熱量の豊富さには時代による違いがない。新しい時代の新成人が、大きく羽ばたく未来を期待したい。
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