二刀流の異才が全国制覇森脇さん(城北中)念願の金メダル
投稿日時:2023年04月28日(金)
ジュニアクイーンズカップレスリング選手権大会
最優秀選手賞も獲得の快挙
内田菜楓さんが姉の颯夏さんに続き、JOCエリートアカデミー入りを決めたこの春。当地レスリング界に、また新たな快挙の報が寄せられた。
稀に見る逸材との期待を一身に背負ってきた森脇花乃さん(城北中3)が、東京都でこのほど開催された「JOC杯ジュニアクイーンズカップレスリング選手権大会」の女子58㌔級で優勝。そのうえ、最優秀選手賞まで獲得する大活躍を見せた。
次代を担う女子選手の登竜門として、大きな意味を持つクイーンズカップ。この春にJOCエリートアカデミー入りを決めた内田菜楓さんも昨年、女子36㌔級で優勝し有力選手の階段を駆け上がっていった。
一方、優勝を期待されながら3位に終わった森脇さんは、その時の悔しさを胸に刻み、「次は圧倒的に勝つ」と心に決めて一年間を過ごすことになった。その間、舞鶴のレスリング界は大きく飛躍。アカデミー入りを果たした内田姉妹をはじめ、有力選手が次々に誕生。先輩たちの活躍に触発された子どもたちも後を追い、「レスリングのまち舞鶴」がいよいよ現実のものになってきた。
そんな中、森脇さんは柔道でも才能を発揮する、「二刀流格闘家」だ。柔道一家に育った森脇さんは、幼稚園児の頃から柔道に親しみ、府下でもトップクラスの実力を持つ存在。
指導に当たる舞鶴レスリングクラブの山田来哉代表(28)は、「とにかく格闘技IQが高い。あまり声を大きくして言いたくはないけど、ずば抜けた才能があると思う」としながらも、「柔道もやるし文武両道で勉強も頑張っている。レスリングだけに打ち込んだら一体どこまで成長するのだろうとつい考えてしまう」と素材の良さに太鼓判を押している。
そんな森脇さんが、今回の大会前には1週間連続で練習に参加したのだという。並々ならぬ決意は周囲にも伝わり、山田代表は「こんなことは初めて。つめて練習することで、また壁を破ったように思う」と舌を巻いた。
大会の結果は、まさに圧巻のひと言。通常はすべて戦って4分間の試合だが、森脇さんは4試合を戦って、トータルが4分にも満たなかった。まさに他を寄せ付けない圧勝劇で、大会の最優秀選手賞をかっさらう活躍だった。
賞の獲得を「狙っていた」という森脇さんは、「目標を達成できてうれしい」としながらも、まだレスリングと柔道のどちらに軸足を置くか決めかねているという。「柔道でも全国大会に行きたいと思っています」と話す森脇さん。どちらの道に進むのか、あるいは二刀流を貫くのか。当地の生んだスーパー格闘家の今後から、目が離せそうもない。
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