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輝け青葉<br>昭和33年度青葉中卒業生・母校に寄付金を贈呈<br>母のような学び舎<br>感謝の気持ちを未来に繋いで

輝け青葉
昭和33年度青葉中卒業生・母校に寄付金を贈呈
母のような学び舎
感謝の気持ちを未来に繋いで

投稿日時:2023年03月24日(金)

 昭和33年度青葉中卒業生の同窓会(宮前勲会長・79)が13日、これまで繰り越してきた会費10万円を同校に寄付した。卒業後に通算で10回の同窓会を開催した同校OBたちは、「子どもたちのために役立ててほしい」と話している。

 在校時に生徒会長を務めた宮前会長によると、当時の同級生は約400人。これまでに計10回行われた同窓会には、全国各地から毎回100人ほどが参加。長年に渡って旧交を温めてきたが、ここ数年のコロナ禍もあって平成25年に滋賀県で開催した会が最後となっていた。「同窓会には強い思い入れがあった」と話す宮前さんは、持ち前の面倒見の良さを発揮し開催に尽力してきたが、最近は役員の中にも亡くなる人もいるなどし「これ以上の継続は困難」と判断したのだという。
 幼い頃に父を病気で亡くした宮前さん。年の離れた兄と母の3人家族だったが兄は家を離れ、母一人子一人の環境で成長した。同級生のおよそ3分の2は高校に進学する中、卒業後には造船会社に就職。入社試験への対策に尽力してくれた柔道部の顧問の恩に報いるように、50年間の会社勤めを実直一途に果たした。
 「本当に濃密な時間を過ごすことが出来た中学時代は、私の人生の宝物です」と振り返る宮前さんは、3年生時に生徒会長の大役に就いた。柔道部の強面でならした当時は、「自分なりにより良い学校にしていきたい」という思いを持って、どんな活動をすればよいかを役員同士で話し合い、夕方に各教室をパトロールする活動などに精を出したという。宮前さんは、「やんちゃだった私を、学校はいつも優しく包んでくれた。本当に私の心の中では、名の通り母親のような存在です」と今も変わらない母校への愛情を語る。
 一方、寄付金を受け取った小林由美校長(56)は、「子どもたちを見守ってくださる同窓生の皆さん、地域の皆さんは、まさに良き応援団。その存在を感じられることは、子どもの成長にとってかけがえのないものです。いただいた寄付金は、生徒一人ひとりが夢や希望に向かって歩んで行けるように、有意義に使わせていただきます」と感謝の言葉を述べた。

今も母校に残されている修学旅行の記念写真
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