反戦・反核・反原発2.19舞鶴集会
「希望の牧場」吉澤代表ら講演
投稿日時:2023年03月03日(金)
舞鶴市政記念館で2月19日、反原発舞鶴行動実行委員会による「反戦・反核・反原発2.19舞鶴集会」が開かれた。
今回の集会を実行委は、岸田政権の原発回帰、戦争国家化に反対するものと位置づけ、「老朽化原発の再稼働や海自舞鶴地方総監部の司令部地下化に反対の声を上げよう」と呼びかけ実施。当日は市民ら約70人が参加し講演を聴講するなどした。
福島県浪江町で「希望の牧場・よしざわ」を運営する吉澤正巳代表(69)は、「福島の今の現実」を激しい口調で語り、「海面から2メートルの市街地、原発はすぐそこにあり、戦時に標的となる自衛隊基地もある。こんな環境で、反原発を考えないのはどうかしている」と訴えた。
吉澤さんは大震災が発生した当時、330頭の牛を飼っていたが全頭殺処分を求める国に抗い、被爆した牛200頭を今も飼育し続けている。その経緯は「希望の牧場」という絵本にもなり、売上の一部がエサ代などの牧場運営費にも活用されている。本の中で吉澤さんは、「売れない牛を生かしつづける。意味がないかな。バカみたいかな。いっぱい考えたよ」と述懐する。
「今の世の中は経済効率を第一に考える。しかし、大切ないのちを人間がどう扱うか。その物差しを一本持つ必要がある」と話す吉澤さんは、「他に例のない環境で過ごしている舞鶴の皆さんは、ぜひじっくりと考えてみてほしい」と力を込めた。
集会に参加した市民らの一部は、この後総監部前までデモ行進を行った。
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