投票率向上なるか
舞鶴市長選・近年稀に見る激戦に
与党議員の不祥事受け混戦の様相さらに強まる
現職4選への影響いかに
投稿日時:2023年01月20日(金)
任期満了に伴う舞鶴市長選(29日告示、2月5日投開票)には現在、現職・新人の計4陣営が立候補を表明。水面下での主導権争いが日増しに激化している。
4選を目指す多々見良三氏は昨年11月に早々と出馬を表明し、続く市議選でも精力的に与党候補の応援を展開。12月には市民団体「舞鶴西地区の環境を考える会」代表の森本隆氏(50)が立候補を表明したが、多々見氏の圧倒的優勢は動かないと見られていた。
しかし、年が明けて状況は一変。児童買春・ポルノ禁止法違反の罪で罰金の略式命令を受けながら公表していなかった問題で議員辞職した鯛慶一議長(53)の一件を受け、市議選でトップ当選を果たした鴨田秋津氏が市議を辞職し、市長選への出馬を表明。また、15日には共産党や労働組合でつくる市民団体「みんなで市民参加の舞鶴をつくる会」が、同会の事務局長を務める竹内昌男氏(75)の擁立を発表。無所属で立候補し、共産党が推薦する形に。
各候補が出そろい、平成19年市長選以来の4候補による激戦が繰り広げられることになった。選挙戦には、これまで以上に市民の関心が集まるのではないかとの見方が強まっており、前回市長選で過去最低を記録した投票率の大幅な改善が期待されている。
多々見氏が現職を破って初当選した平成23年の市長選では61.41%だった投票率は、「圧倒的優位」で終始関心が集まらなかった3選目の平成31年には41.15%に。この約20%の差は、前回の有権者数で計算すると約1万3000票となり、「どこまで投票率が上がるか」「前回は投票しなかった人が誰に投票するか」によって結果が大きく左右されることになりそうだ。
【舞鶴JCが公開討論会・候補者への質問を募集】
選挙に対する市民意識向上の必要性が問われる中、舞鶴青年会議所(田仲宏介理事長)が23日、「舞鶴市長選挙公開討論会」を実施する。市内の若手経営者などで組織する同会議所は、「舞鶴の未来は市民一人ひとりがつくる」という掛け声のもと今回の事業に取り組むとしている。
青年会議所は、通称JCと呼ばれ、Junior Chamberの略。世界125カ国に活動拠点があり、日本国内には現在およそ700弱の会議所が活動している。京都府下には、12の会議所が存在し、舞鶴青年会議所は京都青年会議所に次いで歴史のある団体として、様々な活動を展開している。全国各地の青年会議所では近年、首長選挙での公開討論会開催に注力しており、舞鶴市内では多々見氏が初当選を果たした平成23年に初開催。市民の関心を集める機会となった。今回は23日に舞鶴商工観光センターで開催するが、コロナ禍に鑑みて無観客とし後日動画配信サイトYouTubeで公開する。
討論会のコーディネーターを務めるのは、公開討論会支援NGOリンカーン・フォーラムで相談室長を務める橋本雅史氏。同氏はこれまでに西日本を中心に数多くの公開討論会でコーディネーターを務めており、近隣では福知山市長選や南丹市長選、京田辺市長選での実績も。
【動画配信日】1月27日午後1時【動画視聴リンク先】舞鶴青年会議所HP内特設ページより http://maizurujc.org/2023/touron/
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