相愛こども園で防災学習会
「救える命を必ず救う」
投稿日時:2023年01月24日(火)
魚屋の相愛こども園(江上陽子園長)で1月13日、園児と職員を対象にした防災学習会が開かれた。
同園の所在する近隣地区は、日頃から大雨による増水時の浸水被害が多発。園では防災意識を高めようと月に一回は自主的な防災訓練を実施し、そのうち年に2回は舞鶴市西消防署の協力を得て学習会を行っている。
この日は同署職員が2人来園。年長児を対象に防災意識を高める紙芝居を披露した。署員らの手作りによる紙芝居「おおあめとぼくのゆめ」を前に、園児らは開始前からワクワクした様子で行儀よく並んだ。物語のあらすじは、大雨の日に愛犬ポチと留守番をしていた主人公のこうちゃんが自宅から避難所まで避難するというもの。こうちゃんは最終的には無事に避難所にたどり着くものの、途中でいくつか間違った行動をとってしまう。一通り紙芝居を終えた後は、署員らが子どもたちに「こうちゃんが間違ってしまったのはどこでしょう」と質問。子どもたちに考えさせながら、「自分の身をいかに守るか」ということを丁寧に教えた。
また、園児らは筒形の段ボールの中に入って移動する「キャタピラエスケープ」を体験。姿勢を低くすることで、火災時に煙を吸うリスクを低減する方法を学んだ。
このほか職員を対象にした学習も実施。参加した職員約10人は、段ボールベッドや筒形間仕切りシステムの組み立て方など、避難所の体験学習を行った。江上園長は、「常に災害への備えをすることで、救える命をしっかりと救う態勢を整えたいと思います」と力を込めた。
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