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全国大会で3人が表彰台に<br>有力選手が続々登場でレスリングの街を体現<br>内田さんは中一で優勝の快挙

全国大会で3人が表彰台に
有力選手が続々登場でレスリングの街を体現
内田さんは中一で優勝の快挙

投稿日時:2023年01月01日(日)

 駒沢オリンピック公園総合運動場体育館(東京都)でこのほど、「令和4年度東京都知事杯第13回全国中学選抜U15レスリング選手権大会」が開催され、舞鶴レスリングクラブ所属の3選手が表彰台に立った。中でも女子39㎏級で出場した内田菜楓(さいか)さん(城北中1年)は、並みいる上級生の強豪を破って優勝を勝ち取り、大会史上27人目となる1年生での女子チャンピオンとなる快挙を達成した。

山田代表とメダルを手に笑顔を見せる選手たち(右から)森脇さん、内田さん、池田さん

 現在同クラブに所属する選手は、総勢およそ40人。「舞鶴をレスリングの街に」というスローガンのもと、三村和人さんが立ち上げた舞鶴市レスリング協会も設立から早10年。この間、クラブは劇的なレベルアップを果たしてきた。
 同クラブの出身で、今はJOCエリートアカデミーに所属する内田颯夏(そわか)さんは、昨年フランスで開催されたU17世界選手権で優勝。名実ともに、「未来の金メダル候補」として名乗りを上げた。
 姉である颯夏さんの活躍に刺激を受けた菜楓さんは今大会で、第2シードとして2回戦からの出場に。3回戦までは無失点で勝ち上がり、決勝戦では愛知県の強豪で3年生の江坂萌那選手と激突。10月に静岡県で開催された女子オープン大会の決勝戦と同じ顔合わせとなった。その時に敗北を喫した相手との勝負は、先に得点を許したものの見事逆転勝ち。内田さんは「前回の反省を活かし、自分から攻めて良い展開を作ることが出来た」と振り返り、U17世界大会でも2位になった強豪からの金星を喜んだ。
 【強い気持ちで飛躍を誓う】
 舞鶴レスリングクラブの同大会での快進撃は内田さんだけにとどまらない。女子58㎏級では森脇花乃さん(城北中2年)が3位に、男子44㎏級でも池田響介さん(同)が3位に入る好成績を収めた。
 森脇さんは、大会の最優秀選手に選ばれた北海道の強豪、野口紗英選手に惜敗したものの、3位決定戦では福井県の選手を圧倒。しかし、以前にも負けた相手との再戦に敗れた森脇さんに笑顔はなく、「独特の動きを研究してきたが、対策を上回られた。パワーが足りなかった」と悔しさをにじませた。柔道選手としても活躍する森脇さんは、京都府で2位になった実力者。これまでは両立させているが、「いずれはどちらかを選ばなければならない」としながらも、「来年は、一度も誰にも負けないという意気込みで臨みたいと思います」と力を込めた。
 また、池田さんは、神奈川県の強豪・横田大和選手に敗れたものの、3位決定戦に勝利。舞鶴レスリングクラブでは、男子中学生選手が全国大会で表彰台に上がるのは6年ぶりとなったが、「うれしさよりも悔しさが大きい」と池田さんは話し、「自分から攻めに出られず受け身になったことが敗因。次は優勝できるよう、積極的に攻める姿勢を意識したい」と決意を述べた。
 一方、見事な優勝を飾った内田さんは「2回戦の時、綺麗にタックルが入って『いける』という気持ちにスイッチが入った。日々の練習でも、自分より大きい相手にも当たり負けしなくなっていて、上達を感じる。今後は、中学の大会全部で金メダルを取りたい」と活躍を誓った。
 3人を指導する同クラブの山田来哉代表は、「優勝した内田は1年生、3位入賞した森脇、池田は2年生と、来年も優勝を狙うチャンスがあります。3人とも課題は体づくりなので、しっかり筋力トレーニングに力を入れて練習に取り組んで欲しいです。次回の全国大会では3人で優勝できるよう頑張ってほしいと思います」と期待を寄せていた。

幼い子どもたちも練習に取り組み「未来の金メダル」を目指す
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