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3年ぶりの大会で栄冠<br>谷口さん・京都府テコンドー選手権で優勝<br>地道な努力積み重ね<br>コロナ乗り越え悲願達成

3年ぶりの大会で栄冠
谷口さん・京都府テコンドー選手権で優勝
地道な努力積み重ね
コロナ乗り越え悲願達成

投稿日時:2022年11月04日(金)

 テコンドー舞鶴道場(李祥漢代表)に所属する谷口優飛さん(海洋高1年)=写真=が、京都市で10月9日に開催された「第17回京都府テコンドー選手権大会」マッソギ(組手)成年男子2部フリー級で優勝。3年ぶりの開催となった大会で見事な成果を収めた。

 テコンドーは韓国発祥の格闘技で、2000年のシドニー五輪から正式種目に採用。日本国内でも少しずつ競技人口が増えている。空手と同じように「組手」と「型」の競技があるが、比較的多彩な蹴り技を有する特徴がある。谷口さんが出場した組手競技の目的は相手を倒すことではなく、より正確な技を競い合うもので、日頃の反復練習で培われた技の練度が勝敗を分ける。
 柔道や空手、剣道といった日本独自の競技に比べ接する機会の少ないテコンドーだが、谷口さんは知人に勧められて岡田小4年の時に始めた。6年生の時には、同大会の小学生の部で3位に入るなど順調に成長。「日々、上達が実感できるのがテコンドーの魅力」と、週1回の道場通いを中心に鍛錬を重ねてきた。
 そんな中、世の中にはコロナ禍による様々な制限が設けられるようになり、大会などの開催はもちろん、練習にも満足に取り組めない日々が続いた。谷口さんが通う道場も様々な事情から練習生が減り、練習環境も変化を余儀なくされた。
 しかし、そうした環境変化を「マンツーマンで指導する機会が増えて、練習の質が上がった」と李代表は話し、3年ぶりの開催となった大会への出場に際して、「成長した手ごたえを感じていたので、良い結果をつかみ取ってくれるという期待は持っていました」と振り返った。
 競技人口も少なく、対外試合の機会が多くはないテコンドー。その上、今回の大会出場は初めてとなる「大人相手の試合」だった。不安な要素も多い中で力を発揮した谷口さんに対して、「期待以上に頑張ってくれた」と李代表は戦いぶりを絶賛し、「競技において成長を続けてほしいと思うことはもちろんですが、今回の結果が自信となることで、より良い人生を歩んでいってくれることに繋がればうれしい」と笑顔を見せていた。
 谷口さんは、「出るからには優勝したいと思っていたが、目標を達成することが出来て本当にうれしい。いつも支えてくれる家族にも喜んでもらえた。これからも頑張って、さらに上達したい」と喜びを弾けさせていた。

李代表を相手に練習する谷口さん
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