舞鶴署と京都府警
地道な捜査で被害拡大防ぐ
被害額約300万円
元自衛官らの窃盗団捜査終結
投稿日時:2022年09月16日(金)
舞鶴警察署は9月12日、元海上自衛官の岡渕純被告(26)と無職の飯阪雄太被告(25)=いずれも窃盗罪などで起訴、公判中=ら男女計6人を窃盗容疑で逮捕・送検し、京都府警捜査第三課との合同捜査の終了を発表。被害品などを報道陣に公開した。
窃盗の常習者である岡渕被告と飯阪被告は、自動車の趣味を通じてSNSで知り合い、飯阪被告と交際中の28歳女や、岡渕被告同様に海上自衛官だった21歳男と22歳男、岡渕被告と高校で同級生だった自営業の25歳男という交友関係で犯罪グループは構成されていた(6人はいずれも舞鶴市外在住)。
6人が犯行に及んだのは、令和3年9月から令和4年1月の期間。「金目の物を持っている」というそれぞれが得た情報を元に犯行を共謀。舞鶴市内をはじめ、京都市、東京都、大阪府、兵庫県と広範囲にわたる犯行区域で、計8件の総額が約299万円相当になる空き巣事件等を繰り返した。
捜査班の調べによると、6人はインターネットを通じて知り得た被害者の住宅等を狙い、工具等を使用して開錠した窓から侵入し現金等を窃取。被害者所有の車両にGPSを取りつけ、外出時を把握した上で住居に侵入するなど、周到な犯行に及ぶこともあった。また、犯行場所の情報共有には、手紙による通信もするなど様々な方法を用いた。
事件捜査が始まったのは、被害届が舞鶴署に提出されてからのこと。地道な捜査で6人の組織的な犯行が白日の下にさらされ、これ以上の被害拡大が未然に防がれることになった。なお、岡渕被告ら元海上自衛官の3人は、海上自衛隊舞鶴地方総監部により3月29日付で懲戒免職処分となっている。
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