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身障者福祉センター<br>将棋大会で熱戦繰り広げる<br>交流再開の秋<br>初心者も熟練者も3年ぶりの機会楽しむ

身障者福祉センター
将棋大会で熱戦繰り広げる
交流再開の秋
初心者も熟練者も3年ぶりの機会楽しむ

投稿日時:2022年09月13日(火)

 余部下の身体障害者福祉センターで9月2日、3年ぶりとなる「第40回舞鶴市障害者将棋大会」が開催された。今回の参加者は7人と少人数ながら、見守る人たちの熱気も加わり、盤上では一進一退の攻防が繰り広げられた。

盤上の駒を真剣な表情で見つめ、次の一手を考える二人

 消毒や仕切りを設けるなど、新型コロナ感染対策を講じて臨んだ3年ぶりの大会。しかし直前になって、参加を予定していた人の中に新型コロナの濃厚接触者が出たことなどから、複数の不参加者が出てしまうことに。そこで急遽ピンチヒッターとなるメンバーを募り、センター1階で就労する人たちが参加。中には「将棋を指すのは30年ぶり」と言う人もいたが、何とか無事トーナメント形式での対局は始まった。
 審判を務めたのは、センターの将棋サークルでも長年にわたり指導に当たる日本将棋連盟舞鶴支部の谷奥喜代晴さん(74)。
 日頃から将棋サークルへ足を運ぶ上級者から、急遽声がかかり参加が決まったという初心者まで、集中した様子で相手の手を読み熱戦を繰り広げた。
 周囲の予想を裏切る形で勝ち進んだ初心者VS上位常連の上級者となった緊張感漂う決勝戦。「もうダメかな」と時折弱音をこぼしながらも奮闘した筒井一郎さんだったが、「参りました」と投了。笑顔の中に満足感を漂わせた。
 上級者の面目を保つ形で優勝を飾った三田徳男さんは、「危なかった」と笑顔で接戦を振り返り「今回は人数が少なかったから、たまたま勝てただけ」と謙虚さを滲ませながらも「勝ち負けだけでなくて、こうやってみんなで将棋を指すのは楽しい」と話した。
 熱戦を見届けた後の表彰式で谷奥さんは「今日は初めての参加者も多かった」としながら「初心者だと思ったけど頑張られて、上級者の方が苦しめられていた」と決勝戦を振り返った。また「3位の仲川さんも良い手があった。皆さんまた来年に向けて頑張ってほしい」と激励を送り「来年が楽しみです」と笑顔を見せた。

賞状を手にする入賞者たち

 大会の結果は次のとおり(敬称略)。
 【優勝】三田徳男【準優勝】筒井一郎【三位】仲川義幸【敢闘賞】宮本義一
 『将棋サークル』は毎週金曜日(午後1時~5時)に同センターで開催している。障害の有無に限らず参加が可能。興味がある方は気軽に足を運んでみてはいかがだろうか。
問℡0773・63・3008、同センター。

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