乗って守ろう 公共交通
プレミア率200%・「まいづるバスクーポン」販売
投稿日時:2022年08月09日(火)
一人ひとりの問題意識と関心で
路線バス促進事業
コロナ禍や人口減少により利用が減った路線バスの利用促進を図るため市は、7月27日から「まいづるバスクーポン」(写真)の販売を開始している。利用しやすい環境を作ることで、路線バス全体の利用機会の増加を目指す。
交通・産業・教育・住民・行政等の各種団体で組織する「舞鶴市公共交通ネットワーク会議」(事務局=市企画政策課)が販売元となるクーポンは、100円クーポン15枚綴り(1500円相当分)で販売価格500円、プレミア率は200%。クーポンのデザインには、市民や観光客にもっと舞鶴を親しんでもらうため、海上自衛隊の艦船や市内観光名所など全て異なるものを採用した。
4000セットの限定販売で1回の購入は2セットまでとなっている。販売期間は12月28日までで、京都交通東舞鶴駅チケットカウンターもしくは西舞鶴駅前案内所で購入可能(利用可能期間~2023年2月28日)。利用できるのは京都交通バス(市内区間のみ・高速バス除く)と自主運行バスで、1回の乗車における利用枚数上限はないが釣りの支払いはない。
【「行動変容」促す取り組み】
市が昨年3月にまとめた市地域公共交通計画の市民アンケート調査結果によると、市民の80%が「路線バスを利用していない」と回答。また「地域にとって路線バスは必要だが、自分はマイカーで移動する」と考える人が多く、将来的にわたり路線バスを維持・確保するためには、普段バスに乗らない人が「たまにはバスに乗ろう」と意識を変え、実際に乗ってもらう「行動変容」を促す取り組みが必要となる。今回のクーポン販売で行動変容を促す狙いはもちろんだが、市は「実際にバスに乗ることで市民一人ひとりに公共交通について問題意識と関心をもっていただければ」とし「自ら利用促進に努めてもらうことが公共交通の維持・確保につながります」と利用を呼び掛けている。
自身でハンドルを握るマイカーから見るいつもの気色は、変わらない安心感を与えてくれるだろう。しかし高さあるバスの車窓から見る気色には、いつもと異なる「ふるさと」が広がるかもしれない。たまには誰かにハンドルをまかせ、目の前の景色に思いを馳せながら移動し、近すぎて見落としがちな「目の前の魅力」を存分に楽しんでみてはいかがだろうか。
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