4年ぶりの夢舞台へ
工業高アーチェリー部・越後晴仁さん(青葉中出身)
コロナに負けず重ねた努力でインターハイへ堂々出場
投稿日時:2022年08月02日(火)
青葉中出身で府立工業高アーチェリー部の越後晴仁さん(3年)が、8月8日に香川県丸亀市で開幕する「令和4年度全国高校総体アーチェリー競技大会」に出場する。コロナ禍で行動制限が繰り返された高校生活。最後につかんだ夢舞台への意気込みを聞いた。
京都府下で部活動がある高校は6校と、マイナースポーツと言えるアーチェリー。工業高には平成2年に創部され、以来は府北部の名門校として活動を続けている。
部活動のある高校が少ないとは言え附属中学校のある私立高などもあり、有力選手は都市部に集中する。そうした背景もあり、中学から始めた選手が数歩リードする環境にあって、越後さんは部の仲間と共に高校から門を叩いた。
青葉中では卓球部に所属していた越後さん。思いもしなかった部活動だったが、中学の先輩に誘われて体験すると、すぐにその魅力に取りつかれた。
「本当に一目ぼれです」と笑顔で振り返る越後さんは競技の魅力を「映画とかアニメに近い非日常感。迫力ある道具を自分で操ることができる爽快感に魅力を感じます」と評した。
現在は退任したが、6月までは主将としても部を引っ張る存在だ。15人が在籍する部の顧問を務める伊藤佳朋教諭 (57)は、「コロナで活動が制限される中、よく頑張って力をつけてくれた。個人戦でのインターハイ出場は部で4年ぶりとなる。部に残る後輩たちのモチベーションも高まると思う」と目を細めた。
最初は「格好良さ」に心を奪われたアーチェリーだが、実際には当初は体力づくりに終始する活動内容だった。走り込みや筋トレなど地道なトレーニングに加え、コロナで部活動も1か月間休みになってしまうなど、多難の連続だった2年半。それでもくじけることなく重ねた努力で、夢舞台への切符をつかむことができた。
「アーチェリーは自分にとってはなくてはならないもの。練習ない時にも、道具に触りたくなってしまいます」と笑顔をこぼす越後さんは、高校最後の舞台を見すえ「目標は、まずは悔いの残らないように。ベスト16を目指して頑張りたい。これまでに比べて練習の質も上がっているし、まだ上げられる。手ごたえを感じているので、緊張したとしても自信をもって臨めるようにしたい」と力を込めた。
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