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鮮やかな夏のはじまり<br>舞鶴商議所青年部<br>西市民プラザで「アンブレラスカイ」<br>高専生ら絵付けを担当<br>カラフルな作品が空間彩る

鮮やかな夏のはじまり
舞鶴商議所青年部
西市民プラザで「アンブレラスカイ」
高専生ら絵付けを担当
カラフルな作品が空間彩る

投稿日時:2022年07月01日(金)

完成を喜びあう作業の参加者たち

  記録的に短い梅雨が明け、例年より大幅に早く夏が訪れた。3年ぶりに開催される「夜の市」を前に、若者たちの手によって目に鮮やかな傘のアートが西市民プラザに完成した。

 ポルトガルで始まり、今や全世界に広まっている傘のアート「アンブレラスカイ」。コロナ禍で暗く沈んだ街を元気づけようと、舞鶴商工会議所青年部(上野晋会長)が企画した。
 アンブレラスカイ・プロジェクトは、ポルトガル中部の街アゲダで2012年から始まった、毎年夏に開催されるイベント。 アゲダは地中海性気候の街で、夏はかなりの日差しが照りつける。その問題の解消も目指し、町おこしのひとつとして始まったのがこのプロジェクトだった。頭上を傘が覆うことで日陰が増え、街を訪れる人がゆっくり散策できるようにしたのがはじまりだ。その結果、見た目も鮮やかなフォトスポットがたくさんできることで、さらなる観光客の誘致や町の活性化にもつながり、日本でも同様の企画を実施する街が増え続けている。

様々な絵柄を描く学生たち

 この日は、同青年部に加え舞鶴高専や近畿能開大京都校の学生などが西市民プラザに集まり、様々な作業に取り組んだ。今回準備した傘は100本。色とりどりのビニール傘への絵付けは、学生らを中心にそれぞれ思い思いのデザインを描き込んだ。
 本来であれば、この企画は昨年実施するはずだったという。コロナ禍で様々な事業は中止を余儀なくされ、活動が停滞する期間が長く続いた。
 会員事業所でも大きな影響を受けているものもあり危機感が大きかったという上野会長(39)は、「街を元気づけたいとの思いで、ようやく実施できる運びとなりこの日を迎えた。みんなが生き生きと取り組む姿見ていると、本当にできてよかったと感じている」と充実感を漂わせた。
 傘への絵付けを担当した舞鶴高専の荒木桃子さん(電気情報工学科5年)は、「コロナでいろいろと不便な日々だったが、こうしてイベントに参加できて楽しい。思っていたより難しかったけど、大勢の人たちと関わりながら笑顔で取り組めた。こうして一つの物をみんなでつくり上げることは本当に楽しい」と笑顔を弾けさせていた。
 同青年部は、マナイ商店街で16日に開催される「夜の市」にも飲食ブースを出店する。販売するのは、「ちゃっタコス」と名づけたオリジナルレシピのタコスだ。いよいよ本格的に動き出しそうな気配の今年の夏。暑さを吹き飛ばす若者たちの躍動に、引き続き期待したい。
 アンブレラスカイの展示期間は8月28日まで。

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