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コロナで2年中止の市展<br>182点の力作ずらり<br>待ちわびた開催に喜びの声

コロナで2年中止の市展
182点の力作ずらり
待ちわびた開催に喜びの声

投稿日時:2022年06月14日(火)

 市民参加の展覧会「舞鶴市展2022」が10日、浜の総合文化会館で始まった。洋画・日本画・書・写真・工芸美術の5部門に市内外からあった応募総数は241点。その中から審査を経て入賞・入選した182点を展示している。18日まで。無料。

 コロナ禍で2020年から2年間中止を余儀なくされ、今回の開催は3年ぶりとなる。初日から、待ち望んでいたかのように多くの市民らが足を運び、にぎわいをみせた。
 また今回はコロナ禍を鑑みて内容を一部変更。例年審査員が各展示会場で実施する講評会を取りやめ、事前収録済みの講評の動画をロビーで放映する形に。
 市内から最優秀賞に輝いたのは、日本画の部「落葉」辻丸三代さん(74)▽写真の部「狂喜乱舞」河田長友さん(79)▽工芸美術の部「愁韻」藤原康江さん(61)の3人。そのほかには、洋画「古代の情景」で綾部市の大槻重義さん(81)、書「飲酒」で福知山市の生島真由美(遊華)さん(66)が受賞した。
 写真の部審査員で日本写真家協会会員の大久保勝利さんは、市民の文化芸術への感心の高さにふれ「近年デジタルカメラが主流で過度な直しの作品が多い中、本展の作品は忠実に表現され嬉しく誇らしく思います」としている。また河田さんの作品に対して「朝霧湧く水辺に乱舞するカモに斜光が射し、水鳥たちの賑わいを活写。背景の暗部が飛沫や羽ばたく様子を引き立て絶妙な感動に仕上げている」とし「コロナ禍で、ふさぎがちな日々に元気を与えるような作品」と評した。
 表彰式は18日、同館大ホールで行われる。
 様々な工夫を経て開催が叶った市民参加型の展覧会。足を運ぶことから新たな芸術の一歩が始まるかもしれない。

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