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はじまりの季節到来~自粛ムードの新年度はじまる

はじまりの季節到来~自粛ムードの新年度はじまる

投稿日時:2020年04月07日(火)

 新型コロナウイルスの脅威にさらされ、社会が前代未聞の対応を迫られている中、始まりの季節が訪れた。街の各所には桜が咲き誇り、舞鶴市役所で新規採用職員の辞令交付式が行われるなど、新年度が幕を開けた。

 浜の市政記念館で1日、市は新規採用職員の辞令交付式を行った。開式にあたっては、事前の検温や「3密の回避」を徹底したという。式には行政職9人、消防職3人、医療職3人の計15人が参加。全員で、「こに主権が国民に存することを認める日本国憲法を尊重し、かつ擁護することを固く誓います。地方自治の本旨を体するとともに公務を民主的かつ能率的に運営すべき責務を深く自覚し、全体の奉仕者として誠実かつ公正に職務を執行することを固く誓います」と宣誓した。多々見良三舞鶴市長は、「皆さんの中に地方公務員として安定した職を得たと思っている人がいるとすれば、即刻その考えを改めていただきたい」と呼びかけ、常に市民目線で考えること、情報収集、専門知識・専門技術を高めることの大切さ、仲間とチームでやることの大切さ等を訴え、「しっかりと自覚をもち、やりがいと達成感を感じていただきたいと思っています。仲間はたくさんいます。しっかりと勉強して人から信用期待される職員になっていただきたい」と訓示を締めくくった。新入職員を代表して、谷真華さん(22)=保健医療課=が「今日より晴れて舞鶴市職員としてスタートできる喜びを胸に、この気持ちを忘れず、市民の皆様が笑顔でいきいきと暮らせる街をつくっていけるよう、全力で舞鶴市のさらなる発展に貢献していく所存です」と固い決意を述べた。市内では民間企業でも入社式が行われたが、その多くは新型コロナウイルス感染防止に配慮して簡素化された。自動車販売業を営む経営者は、「短期的には厳しい側面もあるが、これまで苦戦していた採用には追い風が吹くかもしれない。ピンチをチャンスに変えられるよう努力を続けたい」と話した。

【世情とうらはら 咲き誇る桜 各地で】

 全国各地で外出自粛が呼びかけられた週末。皮肉にも天候は絶好の花見日和となった。市内各所でも桜が見ごろを迎えた。南田辺の舞鶴公園では約100本の桜が満開となり、多くの市民が見物に訪れていた。今年は毎年恒例のぼんぼり点灯も取りやめとなり、いつもとは違う風情の同公園。訪れる人たちは遠慮がちにそれぞれ距離を保ち、思い思いに桜を楽しんでいる様子だった。近くに住む70代の男性は、「家にこもっていても気が滅入る。綺麗な桜を見ることが出来て、心が和みます」と笑顔を見せた。日本全国に濃い霧が立ち込めているような日々だが、季節のページは確実に先に進んでいる。一日も早く、咲き誇る花々を安らかな気持ちで愛でることのできる日が訪れることを願いたい。

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