良書届けて38年
国際ソロプチミスト舞鶴が41回目の寄贈
市に贈った図書は計4860冊
投稿日時:2022年03月08日(火)
子どもの学力向上や情操教育において、読書を習慣づけることはとても重要だと言える。読書が脳に与える効果は大きく、読解力や想像力、思考力や表現力を養うとともに、ストレス軽減効果があることも、様々な研究データから明らかになっている。
そうした効果を期待できる読書環境向上を目指し、今年も多くの児童図書が市に寄贈された。
舞鶴市立東西図書館に児童図書計57冊(10万円分)を寄贈したのは、女性の人権と地位向上のための奉仕活動を行う国際ソロプチミスト舞鶴(稲田ケイ子会長)。3月2日、市特別応接室で贈呈式があり、稲田会長が多々見良三市長に目録を手渡した。多々見市長は、長年にわたり続く図書寄贈への謝意を伝え、感謝状を贈った。
昭和58年から毎年続く寄贈は今回で41回目(平成元年・16年は2回)。40回の節目だった昨年は、コロナ禍を鑑みて贈呈式は辞退した。当地の子どもたちへと同クラブがこれまでに贈った図書は、計4860冊628万円分に上る。
本の選定は図書館に一任しており、贈呈式では東西図書館の館長が、それぞれ選んだ児童書などの説明を行った。幼児向きの絵本をはじめSDGsに関する本や、今年から成人年齢が引き下げられることなどを受け役立ちそうなものも。また、朝読書の時間を利用して読みやすいような本などもシリーズで揃えた。悩みや奮闘から一変、読後感が爽快で“心が元気になる”本は多感な時期の子どもに手にしてほしいと選んだ。
真新しい本の説明を受けると稲田会長や齋藤伊都子奉仕プログラム委員長、黒田明香広報委員長は「たくさんある本の中から選んでもらうのは大変なこと」などと感謝の思いを口にした。
「こうした形で奉仕をさせていただけることに感謝しています」としながら稲田会長は、本をよく読む子どもの特徴について感じることとして「本から得る知識は大事。人の話を落ち着いてしっかり聞くことができるし、相手の気持ちになって考えたり自分の考えを伝えるのも上手」といい「本を通して子どもたちの世界が広がればうれしい」と話した。
「良書に触れ、教育的視点から学びを深め、想像力を養ってほしい」そんな思いから始まった奉仕活動は、38年目の今なお色褪せることなく、受け継がれている。
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