京都舞鶴港に
新たな定期コンテナ航路
計週4便態勢に
投稿日時:2022年02月18日(金)
下安久の舞鶴国際ふ頭に15日、このほど新たに開設された定期コンテナ航路の第一便が寄港し、歓迎行事が開かれた。
この日寄港したのはコンテナ船「だいこく」(749総トン)。今後毎週火曜日に寄港し、神戸港発着の国際航路と接続する。
近年、我が国に寄港するコンテナ航路は次第に減少しているが、そうした流れが進むと最も安価で短時間の直接寄港ルートが減ることなどから、国内立地企業が価格交渉力を失うことに繋がる。そのため国は「集貨」「創貨」「競争力強化」の3本柱からなる国際コンテナ戦略港湾政策を進めている。
今回の新航路は、国際フィーダー航路と呼ばれ、国際コンテナ戦略港湾(阪神港・京浜港)と国内各港を結ぶもの。神戸を土曜日に出港した船は、火曜日に敦賀、舞鶴を、水曜日に境港を経由し、土曜日に神戸に戻るというルートで集荷する。
船を運航するのは「井本商運」(神戸市)で、神戸港からは「OOCL」(本社・香港)が世界の各港と接続する。
日本海側拠点港19港のうちの一つとして2011年に選定を受けた京都舞鶴港は、年々その機能を強化している。現在までの定期航路は韓国・釜山との間で週3便の定期コンテナ航路を持っており、今回開設されたものを含めると週4便となる。
この日、京都舞鶴港振興会理事長としてあいさつに立った多々見良三市長は「これで中国、台湾、東南アジア、欧州など世界各地とつながることになる。今後ますます京都舞鶴港が日本海側のゲートウエイとして発展することを期待する」と述べた。
JMUの事業縮小やコロナ禍など、経済分野では何かと暗い話題の先行していた当地。時代の変化に乗っていけるか、まちの競争力強化に追い風となることを期待したい。
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