プロによる特別授業
福井小でダンス講師が指導
“文化に出会う機会に”と市が実施
投稿日時:2021年12月28日(火)
下福井の福井小で12月15日、市の実施する「舞鶴アート・プログラム・デリバリー2021」によるダンスの特別授業があった。
この事業は、2014年から市文化事業団が継続して実施してきたが、昨年度末に同事業団が解散したことから、今年度より内容を一新して市が引き継ぐことになったもの。
この日は、市内のダンススクールで講師をする大石菜生さん(25)が同校を訪れ、5、6年生32人を指導した。
授業の内容は柔軟運動に始まり、大石さんの考えた振り付けを覚えて曲に合わせて踊るというもの。
18歳の頃からこの事業に関わり、すでに7年目という大石さん。学校での指導を、「ダンスがしたいという子ばかりのスクールと違って、苦手な子や進んでやりたくない子など学校にはいろんな子がいる。そこに対してどんな指導をするのが正解かは、まだ正解が見えてこない」としながらも、「やってみたら面白かったという声を聞いたり、生き生きとした表情を目の当たりにすると、やって良かったと心から思います」と笑顔を見せた。
特別授業に立ち会った同事業を担当する市文化振興課の佐藤智春さん(34)は、「みんな楽しそうで、反応がすごく良い。やはり、プロの先生に来てもらうことは、子どもたちにとっては素晴らしい機会になると実感しました」と話した。
同校の波多野暢校長(57)は、「小学校の教員は、担任ひとりが何役も同時に担当する。こうした専門性の高い授業を実施していただくことは、子どもたちにとっても素晴らしい機会になります」と子どもたちの姿を見つめていた。
「これまでにも、授業を受けた子がスクールの門を叩いてくれたことがありました。短い時間だけど、何かのきっかけになれば本当にうれしい」と大石さん。ほんの一時間の授業だが、それぞれの人生にとって価値ある時間となったと、充実した子どもたちの表情が物語っていた。
市では、この日のダンスの他にも、合唱と琴の特別授業も実施している。
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