舞鶴YMCA校で
のべ30人で特別講義
介護の働き甲斐伝える
投稿日時:2021年12月21日(火)
浜の舞鶴YMCA国際福祉専門学校で12月8日と10日の2日間、「事業所職員によるリレー講義」が開催された。
講義を受けたのは同校の学生約30人で、講師を務めたのは市内9事業所から延べ30人。生徒たちは、介護の現場で実際に行われているレクリエーションなどを次々と体験した。この取り組みは、同校と舞鶴通所連絡会との共催。市内通所系介護保険サービス事業所の有志で構成する同会では、介護人材不足が深刻化する中、将来の介護業界を担う人材育成を目的に事業を開催している。
今回のテーマは「レクリエーションとリハビリ」。学生たちが、体や脳の機能維持や他者との交流による介護予防効果を学習することに加え、楽しみながら介護知識を習得し、働きがいを感じることを目指すとしている。
講師の一人、「デイサービスセンター真愛の家」の坪倉貴之さん(48)は、業界での経験が約12年。「介護は、排せつ介助や入浴介助など過酷な業務のイメージが強い。だけど、その一方でやりがいも大きい」と話す。人材不足に疲弊する現場を何とかせねばという思いもあるが、待ち望む人材は腰を据えてしっかりと取り組める人に他ならない。そのためには、何よりまずやりがいを感じてもらえるようでなければならない。
坪倉さんは、「笑ってもらったり、楽しかった、来てよかったと言ってもらえると、心が通わせられた喜びが本当に大きい。そうしたやりがいの部分を学生さんたちには感じてもらいたい」と話した。
市の担当者は、「こうした取り組みを継続し、一人でも多くの人材が現場に出られるよう、行政もしっかりとサポートしていきたい」と話していた。
超高齢化社会は始まったばかり。これから本格的に訪れるであろう世の中の変化に向けて、若い力の芽吹きが期待されている。
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