更なる高みへ 挑戦は続く
城北中剣道部・狩川さんが府大会で3位に
誓うは来年の府下優勝
投稿日時:2021年12月21日(火)
城北中剣道部に所属する狩川怜那(れいな)さん(2年)が、京都府中学校秋季選抜剣道大会で女子個人の部の3位に入った。府南部強豪校のレベルが高く、近年は上位進出から遠ざかっていた市内の中学剣道。待ち望んだ新星の誕生に、関係者らは喜びに沸き立っている。
狩川さんは、予選会となる市大会で優勝、続く中丹大会でも優勝し、今大会への出場を決めた。
11月28日に久御山町で開催された大会は、まさに強豪校選手たちの地元。アウェーとも言える地での試合は、コロナに鑑み無観客で行われた。
そんな中、狩川さんは次々と勝ち進み準決勝へ。「コンディションがとても良く、勝てるという思いで臨んだ」と振り返る試合は、残念ながら一歩及ばず苦杯を舐める結果となった。
3位という結果について狩川さんは「喜びよりも、悔しいという気持ちが大きい」としながらも、「両親をはじめ家族がとても喜んでくれたことがうれしかった。ずっと支えてもらっていることに感謝は尽きない。結果で恩返し出来てよかった」と笑顔を見せた。
【「綺麗な剣道」で我が道ひらく】
小2で剣道を始めた狩川さん。きっかけは、いとこの通う道場を見に行ったこと。「とても格好良かった」と虜になり、自分も始めることになったという。
父が学生時代に取り組んでいたことや姉も始めていたことも背中を押した。以来、すっかりと剣道に没頭する生活になり、「もっと強くなりたい」という一心で竹刀を振り続けた。
小学生の時には、城北中で部活動に励む姉について行ったことも。その際にも指導した同部顧問の堀毛孝之さんは(45)「ひと目見て筋が良く、早く入ってきてほしいと思っていた」と当時を振り返る。指導者たちの間でも、狩川さんの剣道は「構えを崩すことのない綺麗な剣道」と評価が高いという。加えて、狩川さんは同部の主将としても活躍。初心者ばかりの部をけん引する存在となっている。
今後について狩川さんは、当面の目標を「府下で一番になって、全国大会に出ること」とし、「高校は強豪校に進み、『京都の狩川』と誰もが名前を知っているような存在になりたい」と抱負を話した。
絶え間ない努力で、おぼろげな夢を次々と現実のものとしてきた狩川さん。今後のさらなる躍進を期待して見守っていきたい。
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