姉妹同時に全国優勝
レスリング・内田颯夏さん、菜楓さんが偉業達成
投稿日時:2021年12月10日(金)
舞鶴レスリングクラブ所属の内田菜楓(さいか)さん(明倫小6年)が、11月に熊本県で行われた「令和3年度第38回全国少年少女レスリング選手権大会」に出場。女子の部6年33キロ級で優勝した。また、JOCエリートアカデミーに所属する姉の颯夏(そわか)さんは、「令和3年度東京都知事杯 第12回全国中学生選抜レスリング選手権大会」で優勝。姉妹そろって全国大会で優勝するという快挙を成し遂げた。
伝統の大会で見事に優勝を飾った菜楓さんは、颯夏さんを先頭にレスリング界にその名を轟かせる内田3姉妹の末っ子。幼少時から指導する同クラブの山田来哉代表が「姉妹の中で、菜楓が一番の負けず嫌い」と評する通り、闘争心の強いところが持ち味だという。
コロナ禍の影響で例年よりも縮小しての開催となった今年は、5・6年生に限っての開催となった同大会。それだけに、共に練習に励んだ仲間たちの想いも背負って出場した菜楓さんは、強い気持ちで臨んだ決勝戦も完勝で優勝を決めた。
堂々たる戦いを振り返り山田代表は「モチベーションを保つことが難しい環境もあったが、よく頑張ってくれた。クラブのレベルアップにつながる素晴らしい結果」と賛辞を贈った。
一方、菜楓さんは「大会前は自信を持っていたけど、会場に入ると不安な気持ちも少し出てきた。でも、負けられないという気持ちで頑張れた」と胸を張った。
【姉妹で切磋琢磨困難乗り越え栄冠】
2020年4月、同クラブから大きな舞台に飛び立ったのは内田3姉妹の長女である颯夏さん。折しも、コロナ禍のはじまりに合わせた上京となった。
慣れない土地で始まった新生活。レスリングの練習もままならない日々も続く中、歯を食いしばって挑戦は続いた。
母の綾野さん(39)は「ホームシックで練習に身が入らない時もあったと思う」と振り返り、「心折れることなく、コツコツと頑張った成果が出て本当に良かった」と娘の努力をたたえた。
「JOCエリートアカデミーの看板を背負って大会に出場するプレッシャーは凄まじいものがあると思う。よくぞ、重圧をはねのけて優勝してくれた」と舞鶴市レスリング協会の三村和人副会長は話した。
そんな颯夏さんが励みにしたのは、同志でもある姉妹の存在だった。幼い頃から切磋琢磨した、柊花(しゅうか)さんと菜楓さん。週に2回は携帯電話のテレビ電話機能で話し、互いにモチベーションを向上させた。とりわけ、末っ子の菜楓さんの「私は優勝したよ」との言葉に発奮したことも、「好結果につながったのではないか」と山田代表は分析。互いに高めあう3姉妹の姿が、「舞鶴のレスリング界そのものの底上げに直結している」と波及効果にも期待を寄せた。
他にも、現在は芦屋学園中3年(兵庫県)の木宮静香さんも女子50キロ級で優勝するなど、全国の舞台で活躍をする同クラブの出身者たち。今回、その先陣を切った菜楓さんは、「全中で優勝してアジア大会に出られるようになりたい」と目標について話した。
いよいよ確かなものになりつつある「レスリングの街 舞鶴」。姉妹同時優勝で、さらなる黄金時代の到来を確信せずにはいられない。
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