逆境を力に変えて~舞鶴出身 川端選手が市民にメッセージ
投稿日時:2020年04月21日(火)
舞鶴出身の陸上選手・川端千都[かずと]さん(24)=コニカミノルタ所属=が、2月に初出場した「金栗記念第64回熊日30キロロードレース」で2位に入るなど、調子を上げている。新型コロナウイルスの感染拡大でスポーツ界にも大きな影響が広がっている中、川端さんから元気な声が届いた。
若浦中出身の川端さんは、3年生時に野球部所属ながら出場した駅伝大会で力走し、綾部高陸上部に進んだ異色の経歴。同部で長距離選手として本格的に練習を始めると、徐々に頭角を現した。その後は、インターハイ出場などの実績を引っ提げて、駅伝の名門である東海大に進学。一年生時には箱根駅伝の「花の2区」を任されるなど、順調にキャリアを積み重ね、2018年からはコニカミノルタ陸上競技部で活動を続けている。川端さんが力走した「金栗記念第64回熊日30キロロードレース」は、2月16日に開催。実業団入りしてから2度目のロードレースに同大会を選択したことについては、「若手選手強化という課題で走りこんだ昨年の成果を発揮したいと考えた」と話した。大会当日は風雨が強い悪天候だったが、走りこんできた自信が悪条件に対する不安をかき消した。豊富なスタミナで20㎞以降に第2集団から抜け出した川端さんは、見事2位に入った。同大会の優勝者は、マラソン前日本記録保持者の設楽悠太選手。超一流選手に続く2位という結果に川端さんは、「コツコツと走りこんできた成果をやっと発揮できた。社会人になって思うように結果が残せなかった自分にとって、もやもやとした気持ちを晴らすことが出来た会心のレースとなった」と満足感を漂わせた。
【逆境で成長 市民に更なる飛躍を誓う】
陸上選手としては、遅咲きの部類に入る川端さん。駅伝選手としても高校時代には無名の存在だった。また、大学時代には髄膜炎を患い大きく調子を落としたこともあるなど、順風満帆なことばかりではなかった選手生活の経験が、今の逆境にも活かされている。川端さんは、新型コロナウイルスの影響で大会等が中止や延期になるなどして目標の立て方に苦慮する状況に置かれる中、「こんな状況だからこそ、これまでの振り返りやコンディションチェックなどより深く考えられるようになった」と話す。その結果、自身の思いを具体的な言葉にして伝えられるようになり、こうしたコミュニケーション能力の向上が走りに良い影響を生み出しているという。現在の目標は、2021年元旦に開催予定の「第65回全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝)」での優勝だと断言し、「マラソンにも初挑戦したいと考えているので、テレビの前で沢山の方に応援して頂けるとうれしいです」と話した。緊急事態宣言が全国に拡大され、不安な日々の中での過ごす市民に向けて川端さんは、「いつも地元からあたたかい声援を送っていただきありがとうございます。現在はコロナウイルスの感染が拡大しており大変な状況になっていますが、健康第一でお過ごしください。私もアスリートとしてやるべきことは変わらないと思いますので、しっかりと練習して駅伝シーズンでは強くなった姿をお見せできるように頑張りたいと思います」とメッセージを送った。
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