輝く花々 暮らし彩る
道路脇の斜面に植えた花が見ごろ迎える
喜多の長嶋さん「きれいな花を見て和んでほしい」
投稿日時:2021年10月29日(金)
人生100年時代と言われて久しい昨今。超少子高齢化社会では、さまざまな場面でこれまでの「当たり前」を継続することが困難になってきている。
そんな中、発想の転換で「花のある暮らし」に取り組んでいる人を取材した。
喜多に住む長嶋謙次さん(77)が、3年ほど前から自宅前道路の斜面や畑などに花を植え、育てている。現在は黄色の小菊が満開となり、見ごろを迎えている。
長嶋さんが同所に家を建てたのは、およそ40年前のこと。近隣にある10数軒の戸建ても次々と建ち、同世代が多い住民たちと青壮年期を過ごしてきた。
地域には道路に面した斜面があり、長嶋さんら住民は定期的に除草作業に励んだ。草刈りをした後は、お決まりの飲み会があり、共同作業を通じて住民らは親睦を深めてきたという。
しかし、10数年前に、住民の一人が作業中に負傷。急こう配の斜面での作業は危険を伴うため、それ以降、高齢化の進む同地区では作業の継続が難しくなっていた。
そんな中で、長嶋さんが斜面に花を植えることを考えつき、3年前から少しずつ取り組みを開始。斜面の地面から1メートル程度は、行政が草刈りを行うため、花は上部に植えた。
長嶋さんは「花を植えることで草刈りの労力を減らし、きれいな花を見て楽しんでもらおうと始めました」と笑顔を見せた。近隣住民の生活道路を彩る花々に、「心が和んだ」と多くの声が寄せられている。
【自然との触れ合いは学びの宝庫】
長嶋さんは横浜市の生まれで、29歳で結婚を機に舞鶴へ越してきた。生家は横浜市郊外で農家を営み、きょうだいは8人を数えた。
父を戦争で亡くしたこともあり、神仏は信じないという長嶋さんだが、祖父の教えで長年に渡って根を張って生きてきた樹木などには魂が宿るという考えには共感。今はもう18歳になる孫が幼い頃に、裏山の竹林を開墾し畑を作った。穴掘り作業などに興味を示した孫との共同作業は、高齢期を迎えた長嶋さんの楽しみとなった。
以来、少しずつ範囲を広げた畑が趣味の場所となり、3年前に知人から譲り受けた小菊を育て始めた。
木々や花、土に触れていると多くの学びがあるという長嶋さんは「険しい場所に立っている木ほど、しっかりと根を張って倒れない」と話し、「人も自然の営みと同じ。苦しい時を経て、もっと強くなれる。ぜひ、元気に強く輝きを放つ花々を見ていただき、少しでも元気になってもらえたらうれしい」と呼びかけた。
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