舞鶴引揚の日
折り鶴アートなど取組みさまざま
市民も参加し認知度向上目指す
投稿日時:2021年10月19日(火)
平の舞鶴引揚記念館で7日、「舞鶴引き揚げの日」セレモニーが開かれた。
市は、引き揚げ第一船となる「興安丸」が入港した日である10月7日を、2018年に「舞鶴引き揚げの日」に制定。以来、市民認知度100%を目指して、様々な取り組みを展開している。
この日は、修学旅行で来館した奈良県宇陀市立榛原東小学校の6年生児童45人がセレモニーに参加。児童らは引き揚げ船「興安丸」の時鐘(複製)を鳴らし、戦争の犠牲者たちに黙とうを捧げた。そして児童の代表が折り鶴アートの日付の部分をはめ込み、大きな作品を完成させた。
作品には、国際ソロプチミスト舞鶴などの団体や個人らが協力して作成した折り鶴1万107羽を使用。「引揚の母 田端ハナさん」をモチーフに、1.5メートル×1.5メートルの迫力あるものに仕上がった。
また、10日には引揚記念公園で「舞鶴引揚の日平和祈念式典」が開かれ、多くの出席者が、平和への決意を新たにした。
式典には、7月に96歳で死去したシベリア抑留体験者の原田二郎さんの次女・山下真由美さんが、原田さんの遺影を抱いて参列。引揚語りの会の宮本光彦理事長とともに「興安丸」の時鐘を鳴らし、出席者らは平和への思いを胸に黙とうした。
市ではこの他に、市内の小中学校で引揚者らに提供された食事を再現した「舞鶴引き揚げ給食」を実施するなど、「舞鶴引き揚げの日」の市民認知度向上についての取り組みを進めている。
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