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鎮守府開庁120年<br>市民有志が東郷平八郎揮毫の碑を寄付<br>歴史に想い馳せ 郷土を愛するきっかけに

鎮守府開庁120年
市民有志が東郷平八郎揮毫の碑を寄付
歴史に想い馳せ 郷土を愛するきっかけに

投稿日時:2021年10月01日(金)

 余部下の舞鶴地方総監部会議所(通称:東郷邸)で9月26日、舞鶴鎮守府開庁120年を記念して、初代司令長官を務めた東郷平八郎ゆかりの銀杏と月桂樹の植樹式が行われた。
 また、市民有志から寄付を受けて建立した「東郷平八郎元帥揮毫の碑」が披露された。

 碑を寄付したのは、舞鶴商議所の小西剛会頭が代表を務める「有志の会」。会のメンバーは他に、志摩和彦さん、麻尾肇さん、牧野博行さんの3人。
 いずれも旧知の仲であるという4人は、今年のはじめに牧野さんが冊子「鎮守府と菩提寺」を発刊したことがきっかけとなり、旧交を温めるようになった。
 その中で、志摩さんが東郷揮毫による石碑を保管していることを話し、有効活用についての相談を始めた。志摩さんが石碑を入手したのは20数年前のこと。以前の持ち主は、南田辺で穀物を扱う商いをしていた故・浜田伊之助だった。鎮守府開庁当時から海軍に物資を納入していた縁で、浜田は東郷との交流があったという。
 花崗岩で出来ており、台座を含めた高さが192センチ、直径が32センチの円筒形の碑には、東郷揮毫による次の一文が記されている。
 「皇国ノ興廃此ノ一戦ニ有リ各員一層奮励努力セヨ」。これは、日露戦争での日本海海戦に際して発せられた指令文で、市文化財担当者による検証の上、東郷の直筆であると断定された。
 有志の会では、台座の部分と案内板の作成を私費で発注。また、見学者に配布するためのリーフレット(写真)も準備した。
 同会では「今後、東郷邸を訪れられる皆様に、鎮守府初代司令長官であった東郷元帥の偉業や先人の労苦を感じ取っていただくとともに、鎮守府と郷土の歴史についてより関心を持っていただくことを願っています」と見学を呼びかけている。

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