倉梯小出身・河井さん
初出場で入選・NHK杯全国中学校放送コンテスト
将来は「声」に関わる仕事に
投稿日時:2021年09月17日(金)
福知山高付属中の放送部に在籍する河井美空(みそら)(2年)=行永=が、第38回NHK杯全国中学校放送コンテストに出場し、205人が出場したアナウンス部門で入選の快挙を果たした。
都道府県予選を含めると711人が出場した同部門で、全国大会の入選はわずか20人。初出場の大会で、狭き門を通過した努力の人に話を聞いた。
倉梯小から福知山中に進んだ河井さん。放送部に入ったのは「話すことが好きだから」とシンプルな動機だという。
母の保子さん(43)は「幼い頃から人前に出ていくタイプではなかった」と振り返りながらも「家ではとにかくよく喋ります。ピーチクパーチクひばりの子って言っていたくらいなんです」と笑顔をこぼした。
同部に在籍するのは13人。発声練習や原稿づくりなど、多岐にわたる内容で1日に90分ほど活動する。
帰宅後に、その日学校であったことなどを聞いていた保子さんは「今日は体力づくりの一環で鬼ごっこをしていた」などの報告を受け「遊び感覚で楽しそうな部活だな」と思っていたという。それだけに、全国大会への出場が決まった時は「本当にびっくりした」と保子さん。知らない間に成長する娘の姿に、喜びの一報には驚きが先立った。
昨年は中止となった全国大会だったが、今年はオンラインで開催。河井さんは無欲で臨んだ初めての大会で、見事に入選を勝ち取った。
【日々の努力が結実】
電車通学で登校する河井さん。朝は早く、夜は遅い。その上、週に2回は学習塾に通うという。そんな日々の中では、空き時間は滑舌トレーニングに早変わりする。部活で取り組む「外郎売ういろううり(※一番有名な滑舌トレーニングの題材で歌舞伎の演目)」をはじめ、アクセントの矯正など、自主練習は多岐にわたる。また、電車の中など声を出せない環境では、「脳内トレーニング」にも精を出す。
そうした日々の努力は確実に結実し、河井さんの「声」は次第に洗練されていった。
「さすが放送部だね」などと級友たちから声をかけられることも増え、少しずつ自信を持てるようになったという。
母の保子さんは「表情も明るく充実している様子で親として嬉しく思います」と話し「今回の入選は(娘より)私のほうが嬉しいかもしれない」と笑顔をはじけさせた。
来年の大会では「最優秀賞を目指す」と力強く抱負を述べる河井さん。将来は、「アナウンサーに限定せず、声優など「声」に関わる仕事に就きたい」と前を見据えた。
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