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新たな道で輝き放つ<br>(本市出身・神野さん)大学軟式野球で全国大会に

新たな道で輝き放つ
(本市出身・神野さん)大学軟式野球で全国大会に

投稿日時:2021年08月17日(火)

リーグ選抜にも選出
一年生からチームの主力に

 京滋大学軟式野球連盟春季リーグ戦で、京都文教大(宇治市)が優勝し、全国大会への出場を決めた。同部には本市出身の神野樹さん(19)が在籍。1年生ながら正遊撃手としてチームに欠かせない存在となっている。

 同部が所属するリーグ戦には、京滋の大学軟式野球部5チームが所属。3月から始まったリーグ戦の上位3チームが決勝トーナメントを争い、同部は6月に行われたびわこ成蹊スポーツ大学との決勝戦で4対2と勝利をおさめ、優勝を決めた。
 先制を許し無得点が続く苦しい試合展開の中、チームは終盤7回に反撃開始。神野さんの安打で1点を返したところから、8回の逆転につなげた。
 この試合を始め、現在は1年生ながらチームの主力として活躍する神野さん。内野守備の要である遊撃手を任され、6番を打つなど打撃力も高く評価されている。
 また、神野さんはリーグ戦での活躍を認められ、2021年度京滋大学軟式野球連盟の選抜チームにも選出されるなど、リーグ屈指の内野手としての地歩を固めつつある。
 自身の強みを守備力と断言する神野さんはチームの信頼も厚く、このほど背番号は「1」となった。希望する番号をつけることが原則のチームではあるが、まさにチームの顔となった神野さんの活躍が、大会での躍進を左右すると言っても過言ではない。
 【大学から軟式 変わらぬ野球愛】
 順風満帆な形で幕を開けた大学での野球生活だが、ここに至るまでの道のりは必ずしも平たんなものではなかった。
 神野さんが野球を始めたのは、三笠小2年の時。以来、城南中でも部活動を続け、高校はスポーツクラスに入った綾部高で硬式野球部に所属した。近年は躍進が目覚ましい同校だが、神野さん在籍時の戦績は芳しくなかった。とりわけ、最終学年ではコロナの影響を受けて夏の府予選もなく、中途半端な形で終わることになった。
 そんな中でたどり着いた「軟式野球で全国優勝を目指す」という選択肢。「まだ、やり切っていない」――神野さんの心でくすぶっていた野球への思いに火がつくまでに、時間はかからなかった。
 入学後すぐにレギュラーを勝ち取った神野さんは、すぐに主力へと成長。全国大会に向けての戦いでも、大きな戦力となった。
 8月22日から長野県で始まる大会に向けて神野さんは「小中高と今までの野球生活ではこれといった成績を残せなかった。全国大会は初めての経験で率直にうれしい。大会では楽しみながら、しっかりと勝ちにこだわって全国優勝を目指したい」と力強く話した。
 息子の活躍に目を細める父の神野順さん(52)は「全国大会はなかなか経験できるものではない。高校ではコロナで大会がなくなるなどしたが、腐らず続けて今がある。全国大会なんてめったに行けるものじゃない。1年生からグラウンドに立てる喜びをかみしめて怪我のないように優勝を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。
 選手生活の継続を願って新たな道に踏み出した神野さん。その活躍から目を離せそうもない。

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